マルホン工業㈱(和泉靖代表取締役)は3月12日、名古屋地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。負債額は約73億円。複数の信用機関が伝えている。
同社は昭和23年に創業。全国に支社や営業所を設置し、販社販売を主体としながら直接販売分を含め全国約3,000店のホールに納入し、2010年6月期には売上高約243億7,800万円を上げていた。しかし、遊技人口の減少、メーカー間の競争激化、ホールの機械代抑制など経営環境が悪化し、2014年6月期の年売上高は約60億円まで落ち込み、3期連続の欠損計上となっていた。遊休資産の売却や一部の営業拠点の閉鎖などで経営の立て直しを図ってきたが改善には至らず、民事再生法の適用を申請した。