全日遊連(阿部恭久理事長)は6月23日、都内港区のSHINAGAWA GOOSで第26回通常総会を開催。全ての議案を滞りなく可決した。
同組合の阿部理事長は挨拶の中で、業界団体が取り組む依存問題対策を中心とする最近の情勢を振り返った上で「依存問題の解決には高射幸性遊技機の撤去についても着々と進めなければならない。問題解決に向け、関係団体の協力が大前提であり、現在、執行部で協議を進めているところ。連携を図りながら一日も早く健全な遊技環境が構築できるよう慎重に歩みを進めていきたい。また先日19日には、警察庁から6団体に対し、風営適正化法施行規則の改正についての概要説明があった。改正の趣旨は依存防止対策について推進する内容が中心となっており、今後、ホール、メーカーとともに新規則に沿って進んでいかなければならない」と述べ、諸問題に真摯に向かい合って改善への取り組みを継続することが、業界にとって大きな力となるとした。
当日は、議事に先立ち恒例の表彰式を実施。退任した組合関係者に対して感謝状を、ファン感謝デーや共同購買事業で貢献度の高い都府県方面遊協に対して事業振興表彰状を、それぞれ贈呈した。
総会は51会員中46会員が出席し成立。全8号議案を審議し、全て可決承認を得た。このうち、役員補充選任の件の可決により、新たに同組合の理事として新富和紀氏(佐賀県遊協理事長)、當眞嗣雅氏(沖縄県遊協理事長)、監事として田中孝明氏(大阪府遊協副理事長)の3名が選任された。
また平成29年度(平成29年4月1日~平成30年3月31日)の事業計画では、「パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)問題への対応」「パチンコ・パチスロファンの回復・拡大」「安定したホール経営の確立」「積極的な社会貢献活動」の4点を基本方針・施策とした。
総会後の懇親会には多数の業界関係者が出席。来賓を代表して挨拶した警察庁保安課の小柳誠二課長は「貴組合では、リカバリーサポート・ネットワークへの支援に加え、最近では安心パチンコ・パチスロアドバイザー制度を立ち上げるなどパチンコ依存問題対策へ積極的に取り組んでいると承知している。依存問題対策を含めた業界の健全化については、私どもにとっても重要課題のひとつであり、その施策を一層推進していきたいと考えているので今後ともご理解、ご協力をお願いする」と話した。
全日遊連の阿部恭久理事長
警察庁保安課の小柳誠二課長
感謝状及び事業振興表彰状の贈呈式