日電協(里見治理事長)と回胴遊商(伊豆正則理事長)は5月18日、都内台東区の日電協会議室にて、「闇スロ撲滅宣言」に関する説明会を開催。日電協から兼次民喜副理事長、回胴遊商からは伊豆理事長などが出席し、「明日の日電協を考える委員会」の岩堀和男副委員長が闇スロ撲滅に対する活動経緯や今後の検討事項を説明した。
報告によると、取り組みの見直しとして1月に開かれた6団体代表者会議において「回胴式遊技機が闇スロに流出することのない仕組み作りを遊技業界全体で取り組む」方針が決定。5万枚の「闇スロ撲滅宣言ポスター」を制作し、3万枚をホール店舗に、残り2万枚を各地域の各種掲示板飲食店内に掲示要請しており、4月下旬から5月上旬にかけて既に直送済みだとした。闇スロ情報を収集する「闇スロ撲滅宣伝」サイトについては、運営主体やパチンコ営業と闇スロの違いといった新たなコンテンツの追加や、情報提供が一番多いとされるスマホ対応のサイトにリニューアル。今後も市場調査と並行しながらもサイトで情報提供を呼びかけていくとした。
また、闇スロ店では作動しないパチスロ機の研究や、流出防止策としてJAMMAやAOUといったアミューズメント業界団体とも協議検討を進めていく方針が明かされ、これらについて兼次副理事長は「我々が調査したところでは、個人でスロットを楽しむいわゆる玩具屋が55社あり、それらの店や8号アーケードから闇スロへと流通しているのでは無いかと推測している。アングラで使われている事自体が一にも二にもイメージダウン。闇スロでは動かない構造を開発できれば根治できるのでは」と話し、主にインターネット上で散見される玩具屋55社の内数社に対しては、適正廃棄の啓発文書を配信することも予定されているとした。