PCSA(金本朝樹代表理事)は5月23日、都内千代田区のホテルモントレ半蔵門にて、第13期定時社員総会・第48回PCSA経営勉強会を開催。
総会は委任状含む24社の出席により成立。議案審議では、第12期事業・決算報告、第13期事業計画・予算案、第13期役員改選の件が上程され、全案件を原案通り可決・承認した。また任期満了に伴う役員改選では、金本氏の代表理事続投が決定した。
冒頭、金本朝樹代表理事は「4円のお客様が減っている今、21世紀会に何度もお客様が遊べる台を作って欲しいと要望してきた。そしてこの度、日工組の内規変更によって回る台が秋口に販売されるのではないかという明るい話題も出てきた。4円のお客様を増やすというのは業界にとっても大きな課題。メーカーと5団体が一致団結してこの課題に取り組みたい」と所感を述べた。
このほか、総会では功労会員表彰や第9回PCSA学生懸賞アイディア・エッセイ表彰式が行われた。後者は大学生や大学院生を対象にパチンコ産業に関するさまざまなアイディアなどを募集したもので、今回応募があった34作品の中から最優秀賞1点、優秀賞3点が表彰された。最優秀賞に輝いたのは、尚美学園大学芸術情報学部情報表現学科4年の星川吉徳さんで、タイトルは「回胴式遊技機・ぱちんこの技術的要素がもたらすアミューズメント化についての研究」。また優秀賞には、広島工学大学情報学部情報工学科4年・佐々木優さんの「パチンコ業界が発展していくには~パチンコホールの現状と課題と動向と私のアイデア~」、専修大学商学部マーケティング学科4年・寺内拓也さんの「高齢遊技者のためのパチンコ店作り」、帝京大学文学部社会学科4年・緒方慶さんの「パチンコの未来予想と提案」が受賞した。
最優秀賞を受賞した星川さんは「パチンコホールで遊技してきた機種はほんの一部であり、過去には現在の遊技機を作り上げる多くの歴史があるのだとこの研究を通して知ることが出来た。遊技者のより良い遊技環境の整備や、ユーザー目線の遊技機開発はますます発展し、それらがパチンコ業界の成長をより強固にするものだと考えている。自身で調査した結果や歴史を言葉にするのは簡単ではなく、何度も試行錯誤を重ねて論文として完成させることができとても満足している。これからの経験や知識を再動員した上でこれからも論文を書き続けていきたい」と意欲を示した。
経営勉強会は2部制で開かれ、第1部では「PCSAのための現代化チェーンストア経営論~純粋渥美俊一批判~」をテーマに、PCSA経営分野アドバイザーでもある㈱商人舎・結城義晴代表取締役が講演。第2部は経営コンサルタントでもある㈱エムズ・的羽一郎代表取締役が、主に飲食業で積んだ様々な経験を基に「チェーン店の成長戦略 チェーン展開で業容を拡大する過程で生じる課題と対処法」と題した講演を行った。