岡田美術館が中国・劉海粟美術館と姉妹提携

㈱ユニバーサルエンターテインメント(富士本淳代表取締役)が運営する岡田美術館は6月16日、都内千代田区のパレスホテル東京で記者会見を開催。中国の国立美術館である劉海粟美術館との姉妹提携を発表した。

姉妹提携先の劉海粟美術館は中国近代美術界の巨匠・劉海粟氏の功績を讃えて創立された中国初の国立美術館。中国の国立美術館と日本の私立美術館の提携は初の試みだ。今後、中国と日本の文化交流の懸け橋として、新たな取り組みに着手していく。

岡田美術館ではこれを記念し、今年7月3日から9月30日まで「-中国人の魂-王器の名品/特集 かわいい生き物たち」と題する特別展を開催。中国とも縁の深い玉器の名品を初公開する。

記者会見には、両美術館の館長など関係者が列席。劉海粟美術館の張堅(チョウケン)館長と、岡田美術館の小林忠館長による姉妹提携調印式が行われた。

岡田美術館の小林館長は「姉妹提携の調印ができて誠に嬉しい。岡田美術館はまだ若くて発展途上の美術館。今後、幅広い美術館活動をさせて頂ければと思う。今回の提携をキッカケに日中の文化交流がますます活発化することを願う」と挨拶した。

また岡田美術館の岡田和生名誉会長も「劉海粟美術館と姉妹提携ができたことは大変名誉なこと。命懸けで作り上げたものに対し感動し、私は美術館を開館した。特別展では、人の心を映す玉を展示し、中国の人の魂を我々は受け取り、我々は更に昇華させ、より美しい美術館に育て上げたいと考えている」と挨拶し、集まった関係者に謝辞を述べた。

なお岡田美術館は神奈川県の箱根・小湧谷に2013年10月に開館。展示面積5,000㎡という広大な館内に㈱ユニバーサルエンターテインメントの岡田和生取締役会長が蒐集した日本・東洋の陶磁器や絵画など350点を常時展示している。

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