●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若374
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!連日雪が降り続く東北から、今週も謎のオッサンがぱちんこ愛を叫ぶコラムでございます!今回もまた「ゴト師襲来」なお話をお届けしますので、張り切って付いてきてくださいまし。
パチンコ業界にチラホラと1円パチンコと5円スロットが登場し始めた頃、当時はパチンコもスロットも各台計数なんてほぼ無かったので…1円の玉や5円コインを4円20円の店に持ち込んで打ったり上手いこと交換したり、こういうヤカラが現れることが懸念されていた。
各台計数ならリアルタイムで払い出し数と打ち込み数を監視して、違和感があればすぐ警報が出る仕組みもあるが…玉(コイン)箱で営業してると、なんせ目視で現行犯しか犯人を捕獲できないのである。
本題に入る前にまず、この管理の仕組みを説明させてもらおう。
各台計数じゃない場合、ホールコンで「全体の持ち玉」は把握できる。が!この「全体の持ち玉」とは、現在のホール全台で上皿・下皿・玉箱にある全ての玉の総数であり、ここに例えば玉10000個持ち込まれたとしても、営業中に
( ゚Д゚)む?データは30万個なのに、31万個あるように見えるぞ!
とはならない。稼働中の台全てで玉の個数が常に上下してるし、玉箱に入ってる個数もバッラバラ!やや、例え全ての箱の中に入ってる個数が完全に統一されてたとしても!そんなの違和感を感じれるワケがない。
なので、持ち込まれた事実に気付くのは、だいたい閉店間際になる。持ち込まれた個数にもよるが、お客さんがどんどん持ち玉を交換して帰っていき、ほんと最後の最後で…ホールコンの把握している玉数より実際に交換された玉数が多い異常状態になり、これを業界用語で「持ち玉が赤になる」と言う。ちなみに、ゴト師が持ち込んだ玉を全て打ち込んで無くなったとしても、それはそれでホールコンが把握している持ち玉数より実際の玉数が多くなるので、キッチリ赤になるのである。
で、気付けるのが閉店間際なので…その頃にはとっくにゴト師は退散済みで、あとは防犯カメラ映像を全台レベルで確認して、犯人を特定するという作業になる。これがまたとんでもなく手間がかかるので、閉店後にメシを食いに行く予定とかを完全にブチ壊されて…犯人に殺意が湧くこと必至となる。
さてさて、やたら長くなった前置き説明が済んだところで、本題のお話に入ろう。
秋も終わりに近づき、そろそろ寒くなってきたなーってくらいの季節で、被害にあったのはスロット初代北斗。夕方、店の入口近くに停まった職人さん達御用達のハイエースから、いわゆるドカジャンにニッカポッカって言うのかな、裾が絞ってある作業ズボンを纏ったオッサン2人組がご来店。後になって考えると、その季節にしてはちょっと厚着のような気はするが、そこまでの違和感はないのでここで気付けというのは無理な話。
ホールにいたらあんまり気にならなかったが、カメラ映像で確認すると…かな〜り頻繁に車に戻ってゴソゴソして、すぐに台に再着席を繰り返していた。
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。