●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若342
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!そろそろ冷房をつけようか迷う季節になって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今年の夏もまた、異様にクソ暑くなるという予報が各所から出ておりますので、ほんとまいっちんぐな感じでございます。
さてさて、今回は…ふと思い出した「サラ番問題」を振り返ってみようと思います。
2020年、業界内でけっこう大問題化したこの騒動ですが、まず最初はコロナ禍でパチンコ店も色々と窮した事から、業界の最上位団体が管轄である警察に「台の設置期限延長」を懇願した事から始まる。
台の設置期限とは検定期間3年と、そこから認定という作業をすればさらに3年、合計6年が最大リミットなのだが、この時はちょうど6号機への切り替わり時期で特別措置の「前倒し認定」という作業を全ホールが一斉に行って、いわば5号機の設置期限のケツを合わせた状態になっていた。
この過渡期にコロナ禍がぶつかり、5号機撤去期限目前で体力の持たないホールが続出したことから、前述の「設置期限延長の懇願」への流れとなる。懇願した延長期間は7ヶ月で、これを警察も理解して「第二波」の恐れも考慮した形で12ヶ月の延長を認めてくれたのだ。いつもはかなり厳しい警察が、業界に対して超異例の温情処置を取ってくれたこの決断には、本当に感謝してもしきれないくらいである。
ただし…だ。コロナ禍以前の5号機の設置期限のケツを合わせた段階で「高射幸性遊技機」としてリスト化されて、期限を区切って各店15%ずつ撤去を進めていた機種達があり、これらに関しては延長無し。これが警察からの温情処置を勝ち取ったキモとなっている。
警察側も何百とある機種一つ一つに設置延長合法化の手続きをするのは避けたいので、便宜的に…あくまで便宜的に一律全機種の延長が合法となるが、そこは業界団体を信じてくれて任せてくれた形。
ちなみに、少し話は逸れるが前述の高射幸性遊技機を15%づつ撤去する話…店舗内の全スロット台数が15%の母数となるので、売上の上がる高射幸性遊技機を外したくないホールは、壁際に倉庫に転がってたようなスロットを固定してイスもサンドも無し、とりあえずどっかからコイン持ってくれば打つ事はできますよーって感じで、スロットの総台数を増やすという暴挙に出た一部ホールもあった。そう、それが「立ちスロ」の起源なのだ。例えばスロット100台中45台が高射幸性だった場合、45/100で45%の比率を次の期限で15%減の30台にするのが普通の考え方だが、立ちスロで総台数を50台増やして高射幸性を1台も外す事なく45/150(30%)にして
(・ω・)「俺らアッタマいぃー!」
ってやってたホールもあったね。もう愚かとしか言いようがない。警察をおちょくってるだけじゃん。
ででで、本題に戻ろう!
高射幸性遊技機達の撤去は前段階の期限通り行うという約束込みで、一律全機種の設置期限延長を認めてくれた警察。業界団体としては全ホールに「高射幸性遊技機は今までの期限で外します」という誓約書を書かそうとするが…もうここで足並みが乱れる。誓約書回収が100%にならないのだ。
要は、業界団体が懇願して勝ち取った設置期限延長の恩恵は喜んで受けるが、高射幸性遊技機は外さないよ?だって合法なんだもん!だそうだ。
まったくもって言語道断。
つづく
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。