○×○×○××○××××××××○××××××××××○×××○×。僕の11月〜12月15までの戦績です(なお10月下旬にも6連敗しています)。負けた金額も恐ろしいのですが、それよりこの勝率の悪さと連敗、何事なのか自分でも理解不能レベルです。偏らせの著しいハイミドルやスマスロばかり打っていた。明らかな下振れが続いた。業務や収録が大半のため、実戦時間にメリハリをつけられない。リピート来店のない現場が大半で会員カード恩恵を受けられない、等々の理由はあるにしても、しかし、これだけ負けるのはどう考えたって理不尽でしかありません。
自分が何をした、どうして我が身にと天を呪います。確率とか期待値とか全部が欺瞞に思えてきます。遠隔もホルコンも事実だろと言いたくなります。『パチンコ滅亡論・崩壊論』に続く次回著作を『パチンコ陰謀論』にしようと提案したら相方に降りると言われてしまいました。というぐらい、変になっちゃうのが負けのストレスでありまして、そこに隣でドッカン30連チャンを決められる格差を見せつけられてしまっては、もはやすべてが陰謀だ死ねとクソミソな悪口を業界(人)にぶつけたくなる気持ちもよくよく理解できるのです。
パチンコって何をどうやっても悪口ばかり言われる産業ですが、それはバカな貧乏人を相手にしているからです。身の程を知らないバカに、身の丈に合わない遣い方をさせる悪辣スキーム。いや本来は違ったはずですが今やそう断じて否定できる業界人などいるはずもなく、スペックも営業スタイルも運用も全部が、バカ殺しに加速していく一方です。自らを顧みられないからバカで貧乏なわけですが、そんな連中を集めて煽って毟り取って、返り血を浴びないはずもないんですよね。
今さらブチ切れるほど負けすぎる業界人なんていないでしょうが、一度でいいから月に50万とか、3ヶ月で100万とか負けてほしいです(笑)。僕の気持ちもわかってもらえるはず……、と特殊な例に巻き込みたいわけではなく金銭的にはこの何分の一かにしても、メンタルでは僕どころではない狂いっぷりの客を相手にする商売である本質を忘れないで、今一度、腹を括ってほしいと願う次第なのです。
正しく遊技として親しんでくれるファンを増やしたい、健全娯楽として広く楽しんでもらいたい。それは建前でありつつ本音でもある共通理念ですが、「今以上に儲かるなら」の但し書きがつくのがパチンコ業界です。そして現代社会において、アナログスタイルから脱せられないパチンコが建前を捨てずになお居座れるニッチは残念ながら狭くなる一方です。だからバカ殺しに走るしかなかった事情もわかるし、バカがカネのあるうちは回っていたのも良くなかったですよね。調子に乗って殺し過ぎた結果が今であり、このまま行くと次は自分らの殺し合いになるのは見えていますから、その意味でも腹を括って、自分らが灯を消した暗闇を走り続けてくださいねということです。
大丈夫です、腐ってもパチンコ。どこかは残る、いずれかの客はやる。それが特殊な、一部マニアが支える遺物となるか。勝ち残った巨大資本が撃ち合うギャンブル産業に転生するか。いずれにしたって今のままでは続かないし、なら後者の追求しかないわけですね。優勝した一強が食えるぐらいのスケールは続くんじゃないですか? 知らんけど。自分らが逃げ切るまでは大丈夫なんじゃないですか? 知らんけど。
そんなわけなので、奈落に向かう大潮流に翻弄されるしかない木っ端としては、有り金吸われたバカと同じく、全てを他責にしながら呪詛の言葉を吐くしかありません。殺伐とするんですよ、心が荒むんですよ。負けすぎると。でもそう仕向けているのは業界自身ですからね。娯楽じゃないって、遊技じゃないって。賭博だよ、麻薬だよ、カネなくなるよ。賢明なる業界人諸氏、ガッツリ腹を括って業務に邁進していただきたいと思います。僕はもうちょっとついて行けると思います。3年後はわかりません。
大﨑一万発
パチプロ→『パチンコ必勝ガイド』編集長を経て、現在はフリーのパチンコライター。多数のパチンコメディアに携わるほか、パチンコ関連のアドバイザー、プランナーとしても活動中。