【コラム】激闘玉拾いオジサン/CRAナカムラ

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若314
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!とうとう初雪降臨。「初雪」が嬉しいのは冬ソナのリーチ演出だけでして、実際リアルに降り始めると…ついに長い冬のスタートを告げられる感じで、なんとも言えない気持ちになる東北地方民でございます。

さてさて、先週まで2回連続で時事ネタでしたので、今回はまた昔話に花を咲かせましょうそうしましょう。

今でもたまーに居る、いわゆる「玉拾いオジサン」という迷惑な存在。パチンコ屋がひしめくような地域では、何軒か掛け持ちしてひたすら自転車で移動して、落ちてる玉を拾ってポケットに貯めていき、昔はよくあった玉で買える自販機でタバコに替えたり、貯玉カードにじわじわ貯めて景品交換したり。その手口が若干進化して、床だけでなく台の上皿下皿によく残ったまんまの玉を狙うようになった。やり方は右手でナンバーランプをポチポチしてデータとにらめっこして、時には首をかしげながら「いかにもデータを分析してます」的な雰囲気を作りつつ、左手でさりげなく上皿と下皿に残された玉を掴んでポケットにinという…

( ゚Д゚)そんな涙ぐましい努力するなら、普通に軽く働いた方がよくない?

とマジ説教したくなる存在。

これがねー…なかなか店員側からは気がつかない。大概は常連からのチクリで知ることになるのだが、人一倍こういうヤカラに過剰な憎しみを持っているナカムラのアンテナにはピコ〜ン♪と反応するのである。

基本的に玉は落ちてるモノも放置されてるモノも、全て店の持ち物である。お客さんにはあくまでレンタルして遊んでもらっている状態。その玉を店外に持ち出すと窃盗、解釈にもよるが景品交換すると詐欺にもなりかねない。こんなリスクまで負って、さらにあんな羞恥プレイまで晒してどんだけ稼げるのよ?

かなり理解に苦しむが、ほんと昔っから根強く生き残ってる謎の生命体である。店長としてそんな彼らをロックオンした時は、ほぼ100%しばらく泳がせて…店を出ようとしたり貯玉しようとしたり打とうとしたなら、

( ゚Д゚)「はいごくろーさん」

と声をかけて、トボけようが玉を全没収して出禁&近隣店舗に顔写真付きで注意喚起という処置を取る。

だが、ある日散々玉を集めて店から出ようとした所を確保した玉拾いオジサンは、

( ゚Д゚)「はいおつかれー」

と声をかけるが、聞こえないフリして自転車で逃走を図る。

自転車の荷台を掴んで後輪を浮かせても、ジタバタしながら

(拾ΦωΦ)「離せー離せー!人殺しー!」

と叫ぶ叫ぶ。この時点でかなーりブン殴りたかったが、我慢ガマン。でもまぁ、うっかり荷台を持ち上げ過ぎてオジサンごと自転車をひっくり返してしまったのは、不可抗力であると断言しておきたい。

(拾ΦωΦ)「ぎゃあぁぁ〜!殺されるぅ〜!」

オジサンを引き起こす時、これまた偶然たまたまポケットに手が行き、パチンコ玉と思しき金属的感覚を確認。

( ゚Д゚)「あれ〜これ何かな〜?」

つづく

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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