対警察のポーズなのか。業界団体としてやってる感を見せたかっただけか。綺麗事じゃ商売なんてやれないんだよって本音の表れか。と、ルール作りに尽力されている方々の努力を半笑いにするような感想すら抱いてしまうわけですが、いやでも、抜け道がいくらでも見つかる、従う必要性も感じられない通達を掲げられたところで、監督官庁からすればお前らナメとんのかってことにならない方が不自然でしょう。
僕はホールの宣伝業務に関わらせてもらっている立場ですので、禁止事例が増えればメシの食い上げに直結します。玉を出すこと、それを周知することの何が悪いんだと叫びたくもなります。でも、決め事は守ろうぜ、同じ土俵でフェアに戦おうぜという、人として最低限の常識は持ち合わせているつもりです。前回も申し上げましたが、ルール違反が当たり前に容認されている、正直者がバカを見る産業がどんだけ地位向上を望んだところで、それこそ世間様からバカにされるだけです。
聞き及ぶところによれば、ステマ規制への対応も含まれた改訂版ガイドラインが年内にも発出されるとのこと。当然、警察庁の承認を得た内容となるわけですが、今回のナメ腐った対応のツケを払わされることになるのか、それとも結局はやった者勝ちの世紀末ヒャッハー状態が継続するのか……。影響をモロに被る当事者の一人として、引き続き注視していきたいと思います。後者であっても、それはそれで「パチンコ業界らしさ」とも言えますが、その先に降臨するのはケンシロウではなくラオウ、いやジャギであろう現実は認識しておくべきです。
大﨑一万発
パチプロ→『パチンコ必勝ガイド』編集長を経て、現在はフリーのパチンコライター。多数のパチンコメディアに携わるほか、パチンコ関連のアドバイザー、プランナーとしても活動中。