いや思い切って禁止としたところで、結果報告や出玉レポートを事前告知化するやり方はどうなんだ、ナントカ広告掲載日、カントカ景品入荷日なら悪くないだろ、本当の第三者が勝手に晒すのはどうするんだと(これは逆手に取って競合潰しに使うことも可能ですね)、諸問題が噴出するのは分かりきったことで、結局は現状ママの脱法横行は変わらないと嘯くホール様や業者も多数という、施行目前にしてカオスな状況が続いているわけです。
聞き及ぶところによれば、晒し問題に関しては雲の上方面でも意見が対立し、早々と使わないに方向転換する、PR注記必須となるならやめる、いやどうにもできんだろ云々と侃侃諤諤の様子。そらそうですよね、それぞれ必死のサバイバル戦、簡単に収拾などつけられるはずもありません。
いい台を打ちたいプレイヤーとしては、ないよりあった方がいいに決まっている。ガセイベを打つホールは激減したし、僕自身も開店前にSNSをチェックするのが日常になっています。しかし同時に、脱法状態を当たり前に容認する産業ってどうなのよ、このまま放置すればまた厳しい鉄槌が下されてしまうのではと良からぬ想像もしてしまうわけです。
いずれにしても、何らかの規制や通達は降りてくる。その線引きの是非を問うつもりはありませんし、関わる者としても従うしかないわけですが、やるなら「ザル法」だけは勘弁願いたいところ。容易に抜け道が見えるようなら、さらに悪質な方向性だと最悪の事態を招くことも考えられるわけです。具体的すぎる煽りは論外にしても、スレスレでいいから匂わせできる発信をホール様自らがやっていける。裁量権を拡大し、晒しなんて使う必要なくなったよねと自然に淘汰される。そんな環境を願うのは夢想が過ぎるでしょうか。
大﨑一万発
パチプロ→『パチンコ必勝ガイド』編集長を経て、現在はフリーのパチンコライター。多数のパチンコメディアに携わるほか、パチンコ関連のアドバイザー、プランナーとしても活動中。