【寄稿】歴史は繰り返す（WEB版）／大﨑一万発

と、泣き言を並べたところでメシは食えないし、少しでも今を勉強しなきゃとウケている若いインフルエンサーの活動を拝見したりもするのですが……、何が面白いのかさっぱり理解できないのがまさに老害感なんでしょう。先日、仕事で赴いたホールの来店スケジュールに、誰一人として存じ上げないライバー？インフルエンサー？演者？がずらりとラインナップされていて、アテンド業者が言うには大﨑さんより全然集客しますよと（笑）。いや、もはやショックというより感慨深かったですね。

そう、彼らの活動は30年前に攻略雑誌やライターが通ってきた道と同じであり、時代の価値観を取り込んでもっと勝とう新しい楽しみ方を見つけようと同世代を鼓舞していた若かりし僕自身と被ります。そして当時、僕らを理解しようともしなかった旧業界人、いつの間にか姿を消した老害がまさに今の僕の姿……。歴史は繰り返すと言いますが、僕とパチンコの関わりが一周して、過去の存在として上塗りされる側に回ってしまった。自分もまた歴史の一部に取り込まれてしまったんだと、柄にもない感傷に浸ってしまいました。

パチンコの終焉を見届けるつもりが、このままでは自分が先に終わってしまいそうでもありますが、でも、それもまた避けられない流れなのかもしれません。そして再び歴史が一周する時、例えば有名インフルエンサーの来店演者が新時代の「何か」に飲み込まれる様子を、僕はどこでどんな思いで見ているのだろう……。願わくばまだパチンコを打っていて、この業界で仕事をしていたいのですが。
※というわけで、今回はただのメンヘラ回！　滅多にないことなのでお許しください。何卒。