【寄稿】歴史は繰り返す(WEB版)/大﨑一万発

夏前から我がYouTubeチャンネルの再生数が低迷しておりまして、いよいよオワコンなのかと心中穏やかではいられないまんぱつです。僕のチャンネルは実戦でもバラエティでもなく、ただ雑にパチンコネタをいじるコンテンツしかありませんので、回らないとなれば誰のせいでもなく全面的に自己責任でしかないのが辛いところ。もともとが身勝手な強弁を一部物好きが面白がってくれただけのニッチ需要ではありましたけど、そんな酔狂を許してくれない現状というか、自覚なき老害が垂れ流す具体性の伴わぬご高説など、今さらすぎて腹立つだけ、という厳しい判断が下されつつあるのでしょうね(いや自分で書いててもキツいですこれは)。

それでも自分としてはそれなりに興味が持てるネタを、5分間だけ時間を頂戴するに恥ずかしくない品質には仕立てていると思っているので、想定を大きく下回る結果が続くと自身の存在そのものを否定されているようでメンタルやられてしまいます。が、そうなる理由も自覚はするところで、おそらく若い人やライトユーザーには、僕の達観した、ある意味でユーザーに諦観を促すような発信は、業界の思惑の代弁として受け取られているのではないでしょうか。

娯楽と割り切ろう=勝てないものだと受け入れよう=もっと適当に遊ぼうなんて大人ぶった物言いが、勝ちたい倒したいと闘志メラメラ前のめりなユーザーに共感されるはずもないのはわかりきったことです。ユーザー不在といつも言われるホールやメーカーの振る舞いを、しょうがないじゃん商売なんだからと放置するのは、身内贔屓と受け取られても仕方がない。しかし自分自身がパチンコといろんな関わり方をしてきて、それこそ期待値至上だったり巨悪の業界をぶっ潰せがモチベーションだったりの過去を経て、現在の「いいお客さん」状態が一番気楽に、そして楽しく打てているのはウソではない。この愉悦の境地に、みんな早く来なよと呼びかけているだけなんですが……、余計なおせっかいでしたかね。

まあ、悟る人はいずれ僕と同じような遊び方に行き着くし、逆に自己責任だと納得しない人には何を言ってもわかってはもらえません。どこに向けているのか自分でもわからぬ空砲をぶっ放しているだけですから、そりゃ理解されないし数字が上がらないのも無理からぬところで、かといって頑迷に凝り固まったパチンコ観を今さらほぐすのも難しく、さてどうしようかと途方にくれる55歳の夏なのです。

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