【コラム】CR機登場のウラ側が面白い話(5)/CRAナカムラ

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若291
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!今週も謎のオッサンが、東北からぱちんこ愛を叫びますYo!

さてさて、もう5週目に入った「CR機登場のウラ側」ですが、そろそろフィニッシュに向かおうと思いますので、サクッと本題に入りましょうそうしましょう。

先週までは店舗側目線で、この前代未聞のドタバタコメディーを書いてきましたが、今回は打ち手目線で振り返りますね。

打ち手から見た初期のCR機は、全機種現金機の焼き直しで目新しさナシ、スペック的にも現役現金機の方が全然魅力的。爆発力は並以下の割に設定搭載で「どうせ設定3(3段階で一番悪い)でしょ?」という思考が働き、どの機種も設定3の確率がクソ辛い&現金機のヘソ賞球がほぼ7個だった中で、CR機は5個だったので…敬遠される理由には十分だった。

ポツポツと新台入れ替えでCR機を導入するホールが現れ始めたが、物珍しさで客が付くのも一瞬で…いちいち自販機でカードを買う手間もかなり面倒くさい。そうなると、

( ゚Д゚)アレパチの方が爆発するがな。

( ゚Д゚)玉減るの早ぇわ

( ゚Д゚)打つ理由がないがな。

となるのが必然。

しばらくはまさに「空気」な扱いが続き、高校生のナカムラ少年もほぼ打つことはなかった。

しかし、こんな初期段階で既に【偽造カード】の噂はチラホラあり、実際にモノを見たこともあったが…それはカードの1/3くらいが銀テープで覆われてるような見た目で、とても高校生のチキンハートでは行使できない代物だった。

けっこうな期間、CR機=空気な常態が続いたんだが…ほんとこの期間って、メーカーも積極的にCR機に力を入れてなかったのは明白。そして、ついに「CR花満開」が潮流を変えるのだが、それと同時に偽造カードも一気に大爆発する事となる。そりゃあ一気に需要が上がったんだから、偽造カードの供給側もウリ時となるワケだ。

「ミナミの帝王」の中の話でも、反社会的勢力の爆発的な資金源となっていたように、ヤクザ屋さんや不良外国人の皆さんがこぞって繁華街で「パチンコカードアルヨ」活動を始め、見た目的にはそんなに目立たない偽造カードがほぼほぼ半額で手に入るようになる。ただし粗悪品も相当紛れ込んでいたので、実際にユニットに差し込んだらエラーで止まったりするのは日常茶飯事だった。

偽造カードを遣った側はエラーが起こると逃げるんだが、店側は特に損してないので

( ゚Д゚)あーまたか。

程度だったのも闇が深い。

この前も書いたが、店としては自分の店で売り上げたカードじゃなくても、偽造だろうと何だろうと…カード使用履歴が残ればカード会社からその売り上げ金は補償されるので、むしろ歓迎していると言っても過言ではなかったし、店も独自ルートで偽造カードを大量に仕入れて、閉店間際にスタッフが玉貸しボタン連打してるところも多々あった。

中には暗黙の了解で「偽造カードOK」で打てる店もあったし、そんな店の各出入り口には「カードアルヨ」の人がきっちり立ってたな。

こうなると、もはや完全無法地帯である。客は実質2円貸しの2.5円返し(40玉交換)で打てる夢のパラダイス♪ 店は釘締めてても売り上げ爆発♪ 「カードアルヨ」の人も爆売れ♪

そんな常態のマイナス部分を一手に引き受けさせられるのは、もちろんカード会社。その額、年間650億円。

そこで、とりあえずの処置として登場したのが…

つづく

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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