【寄稿】「適正」とは（WEB版）／大﨑一万発

僕の今年の個人収支は、約50万ほどのマイナスになっています。特に悪い立ち回りもしていないし、何ならホール様の言う適正以上の、サービス台を打つことのほうが多いのに、打つ時間数を累積すれば必然としてこんな結果になってしまう。これは理屈としてわかるのですが、これ普通の人からしたら娯楽をだいぶん超えとるよなと当たり前に思います。これがほとんど4パチによるものですから、もしスロをメインに打っていたらこの半分、逆に同じだけ負けても2倍遊べていたとしたら、そりゃみんなスロ選ぶのも無理はない。低貸しで遊ぶのも当たり前です。

誰も悪くないのに、史上最高に荒く面白い（はずの）令和のパチンコで遊べるのは、選ばれし民だけ……、誰も望まぬ方向へ突っ走る、奇妙な状況に陥っているパチンコを不可思議かつもどかしく思います。てか、誰も悪くないじゃなく、みんなが悪いんでしょうね。国も含めて。と、主語を大きくしないとやってられないですよね。ホールの利益率は適正、射幸性も適正、遊技機価格も適正、なのにパッとしないのは日本経済の衰退のせいだ！と、転嫁すれば多少は紛れますが、何の解決にもならないことは言うまでもありません。これも時代なのだ、と思考停止で今日も結構負けたまんぱつです。打つしかできないんでな、すまんな。