【寄稿】騙すならうまくやれ(釘)(WEB版)/大﨑一万発

その落とし所がどのようなものになるのか、いつになるのか僕には想像すらできないのですが、現状プレイヤーとして申し上げられることは、「その時」が来るまでホール様には、明らかに曲がっていると見てわかるような「素人釘」は何卒お控えくださいということです。アケるにしてもシメるにしても、わかんないようにやってくれと。いや、特日やイベントでヘソをドーンとサービスしてくれる店は大変に有難いのですけど、同時に大丈夫かしらと心配にもなってしまいます。某メガチェーン様は、関東県いずれの店舗も素人目にもわかるぐらい他穴の潰しがえげつない。写真撮られてタレ込まれるリスクは考えていないのかと心配です。

最近少なからずのホール様で、調整が雑になってきた印象は拭えません。寄せやワープをうまく触ったらこんなヘソデカくしなくてもいいのに。削るにしてもそこ曲げたらモロバレじゃん、そんな例を日常的に目にします。髪の毛一本のアケシメを競ったような調整スキルはもはや伝承されていないのか、担当者が多忙で手が回らないのか、それともイベント乱発の弊害なのかわかりませんが、商売としても遊技としても、そして文化の面でもパチンコの根幹であるはずの釘が二の次になっているように感じる。新機種情報の収集に余念ないホール様は少なくありませんが、いやいや大事なのは「何を使うか」よりも「どう使うか」ではないでしょうか?

宮城の例では捜査関係者から「くぎを曲げている店は多いかもしれないが、今回は極端に曲がっていた」とのコメントが出されています。良いふうに解釈すれば、「デリケートな問題とわかっているから見ないようにしていたが、今回は目に余ったから摘発した」と示唆しているのではないでしょうか。うーむ、ほんま頼みます。波及させないでくれ、騙すのならうまくやってくれ、建前は貫いてくれ、プロとしてのパチ屋の矜持を形で見せてくれ!素材=キカイはどのホール様も同じ、どう料理するかどんな味付けをするかで競ってほしい。素人料理なんか食いたくないですからね。

■プロフィール
大﨑一万発
パチプロ→『パチンコ必勝ガイド』編集長を経て、現在はフリーのパチンコライター。多数のパチンコメディアに携わるほか、パチンコ関連のアドバイザー、プランナーとしても活動中。

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