【コラム】世紀末覇者がいっぱいやって来た話(完結編)。/CRAナカムラ

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若250
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!謎のぱちんこオヤジが東北からお送りする、毎週木曜日のお楽しみがやってきましたYo!

今回は続きモノの完結編ということで、さっそく本編に入りましょうそうしましょう。

まわりが牙狼増台祭りの中、当然のようにイマイチな客入りで終わった、ラオウ96台の新台入れ替えオープン初日。

( ゚Д゚)ですよねー。

そう、ほんとそうなのだ。金色の憎いヤツのおかげ様で、ホールの主役から衝撃の早さで脇役に追いやられた世紀末覇者を、今さらジローで96台。さらに翌月32台。

(仁ΦωΦ)「128台」

と御仁が気が狂った発言をした当初は、まだ牙狼が登場していなかったので、ホールでのラオウの人気ぶりでまだ「なんとかなる感」があったが…もはやそんな希望は微塵もなく、一度は天下取った機種があそこまで早く陥落したのって、このラオウの最速記録がまだ破られてないんじゃない?スペック的なポジションがマル被りだったもんね。

で、話は戻って「御仁警報発令」だ。イマイチだった客入りに相当お怒りモードで深夜のホールに乗り込んできた暴君は、事務所に入るなり…

(仁ΦωΦ)「で、何が原因や?」

と仰る。

言えない…言えない…

( ゚Д゚)ラオウの時代はもう終わってます!

と、元気よく背筋を伸ばして叫びたいところだが、そんな事をしたら問答無用でまた開店時間まで有り難~~いお説教を頂く事になるのは必然。

自動的に重苦しい沈黙が続くのだが、店長がスッと立ち上がり…御仁に「調整面で相談させてください」と進言。さらにこの店長、男らしく「ほら、ちょっと込み入った話するから皆先に上がれ!」と、他のメンツを開放する方向で話を進める。きゃー店長素敵!もう抱いてっ!奇跡の生還を勝ち取った気分で回れ右して…3歩進んだところで、

(店・ω・)「あ、ナカムラは残れよ、釘するんやから」

んー前言撤回。ナカムラを道連れ単独指名しやがった。ガッデム!

ちなみにこの時のナカムラのポジションは副店長だった。

そして深夜の事務所に響く怒号。見た目も含めて全身凶器…いや狂気な御仁と、ゆかいな仲間たちによる一方的な「会議」の結論は、

(仁ΦωΦ)「中途半端なことするな!とことん行ったらんかいっ!」

という結論に至る。

ラオウのヘソを96台全部13ミリにすべく、ホールに3人で出て御仁が謎の掛け声を飛ばす。

(仁ΦωΦ)「はぇっ!ほぇっ!しばけ!」

絶妙にイライラが増長する奇声をバックに、店長とナカムラがゲージ板とハンマーで一斉に調整開始。当時のサミーの枠って、ガラスを開けると「ビヨビヨ!トビラが開いています!」という爆音音声が閉まるまで永遠に垂れ流しという過剰セキュリティだったので、そりゃーもうホール内は耳が痛くなるくらいの爆音祭り。それに地声で「ほぇっはぇっ!」で対抗する負けず嫌いの暴君。何と戦ってんねんこの人は。

この日の御仁は声出しで疲れたのか、3時にはお帰りになられてナカムラ達も解散。翌日からは13ミリ固定のラオウ96台が大暴れするのだが、御仁のお墨付きがあるので気にしない気にしなーい。

さすがに連日13ミリ固定で営業してると、プロっぽい人達を中心に稼働は付くが、おもっくそ赤字になる…と思うでしょ?でしょ?

だがしかし!これが御仁の超能力なのか「はぇっ!ほぇっ!」の呪いなのか、よく分からないがとにかく微妙に黒字で推移したのだ。

これ以来、店長とナカムラの間では北斗ラオウ以外でも調整+はぇっ!ほぇっ!の呪いパワーで出玉を抑えるという、サイババ的運営が流行る。ご近所の皆様、あの頃は深夜のホールから奇声を響かせてごめんなさい。

さあそして、思ってた以上にやれてるまま、32台増台のお時間が近づいてくる。ここに来て96台から128台、無謀としか言いようがないが、呪術の力を手に入れたというバカまっしぐらな自信で「なんとかなるんじゃね?」とポジティブシンキング。ほぇっ!はぇっ!

真完結編につづく。

(仁ΦωΦ)「次回で必ず終わりやで」

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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