【寄稿】CM解禁(WEB版)/POKKA吉田

パチスロは6号機のスタートが悪過ぎたため、伸び代はかなり大きい。既に今は低ベース+3,000ゲーム対応機種の登場前夜であるし、5月20日以降の型式試験申請の予約件数は5枠に対して100レベルの急増状況である。伸び代を見越して各パチスロメーカーも申請予約に必死なのだ。

ぱちんこは6号機との比較で改正規則機市場は優位ではあったが、これはあくまでも相対的なもの。なんとすれば昨年末時点での警察庁の統計ではぱちんこ設置台数も無視できないくらいに減少しているわけである。

ぱちんこもパチスロも今後の規制緩和のための水面下での努力は日工組、日電協ともに継続しているわけだが、相対的に優位だったぱちんこも大変厳しいわけだ。年間100万台を切る新台販売台数が現状なのである。

パチスロももちろんCMが出始めているし、6.2号機リリース時にはそれも増えるかもしれない。ぱちんこは既に少しずつ増えており、PS共通してホールの営業成績ベースで成功する新機種がガンガンCMを出しているとおそらく業界すべての活性化につながる。遊技機導入コストと広告宣伝費はホールにとっては削れば集客力低下に直結しかねない重要なものであり、メーカーCMがそれを側面支援するのはホールにとってもありがたい。値上がりが気になるがCMがなくても値上がりが止まらないのだからむしろ側面支援がある方がホールも得である。

コロナ禍等の影響もあって少しおとなしく始まったCM解禁だが、今年の年末商戦くらいまでには規制前くらいの状況があっても良いと思う。

■プロフィール
POKKA吉田
本名/岡崎徹
大阪出身。
業界紙に5年在籍後、上京してスロバラ運営など。
2004年3月フリーへ。
各誌連載、講演、TV出演など。
お問い合わせ等は公式HP「POKKA吉田のピー・ドット・ジェイピー(www.y-pokka.jp)」か本誌編集部まで。

-コラム
-