コラム:CRAナカムラのぱちんこ泰然自若
●常連とのほど良い距離感
コンサル先のホールで、ここ最近頭の痛い問題が「スタッフと常連の距離感」でして…元々地域密着と言えば聞こえは良いんですが、常連が強すぎるパワーバランスで成り立っていた関係上、設定配分について「バジリスク絆はアノ人が打つから6入れとかなきゃ…」みたいな決め方が常態化しておりまして、打つ常連も「おい!明日はこの台だぞ!分かってんのか!」って感じ。
これはダメ。ほんとダメ。一歩間違えなくても不正行為だし、準常連からすれば「あぁまた今日もあの台が出てるよ」ってなるし、その常連を繋ぎとめるメリットよりも目に見えないデメリットの方が圧倒的に大きい。調整に関しては基本方針とコツだけ教えて、敢えて投げっぱなしだったんですが…ふと高設定の配置について話した時にこの問題が露呈して「あかーーーーん!」となったワケです。
「3×3EYES」を9月に3台導入して、設定Cしか使わない運用で新たな客層が増えてきてる状況だけに、こういう特に若いユーザーから「ダメな店認定」を受けるような事はダメ!絶対。今いるスタッフの皆は全員他のホール企業を知らない子達ばかりなので、店に入った時から「こういうもんなんだ」という認識で疑いなくやってきたんでしょうけど、もうこれは今まで通りの決め方は不可&却下でございます。まずはこういう決め方をする事によって起こりうる打ち手目線の意見と、数字を管理する責任者としての義務をコツコツと閉店後に話したんですけど、店出たらもう外が明るくなっていましたさww実質ダブルワーク状態なボクは翌朝も7時起きなんですけどねww
まぁ話の流れでボクが初めて店長になった奈良の店での「台にマジックで名前が書いてあって他の人が打つと常連に絡まれる」とか「毎日駐車場でBATTLE BONUS」とか(※参照【コラム】“彼ら”に協力させるのが店長の腕の見せ所/CRAナカムラのぱちんこ閑話休題⑦)の話が出て、それが時間喰ったのは認めるがww 何にせよ、この管理者も元々セミプロだったのに、店の中だけに居続けてたら見えてたものが見えなくなる典型で、今回の件も含めて「もっと他の店に遊び行ってユーザー目線を取り戻せ!」という指導に落ち着きましたとさww
結局のところ、大手の従業員にユーザー目線はほぼ必要ないけど、中小ホールは「ユーザー目線を生かした味のある店作り」か「大手の劣化版」しか実質的な選択肢は無いワケだから、そこにユーザー目線が無いと自動的に「大手の劣化版」しか無くなるでしょ。これからの時代、真っ先に消えるのはそういう店舗ですよ。常連達とも適切な距離を保ち、生かさず殺さずじゃないけど上手い事転がして、ユーザー目線を生かした小回りの利く立ち回りで動ける中小ホールのみが淘汰されずに残るはず。
中小ホールの皆さん!頑張りましょう!
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。