今月中旬より、業界内及びインターネット上の一部で俄かに話題になりつつあるのが、パチスロの3,000枚リミッター(案)です。もちろん現時点で、実施が決まったわけではありません。但し、実際に日電協等の業界団体内で、案の検討が進められている模様です。
周知の通り、パチスロには既に3,000枚規制が存在します。これは一度の出玉契機で獲得できるメダルの期待枚数を3,000枚以内に抑えることという内容です。
これに対し今回、検討が進められている3,000枚リミッター(案)では、一度の出玉契機で獲得できるメダルを最大3,000枚までにすること(=3,000枚に到達した時点でリミッター発動)というものです。要は一撃3,000枚までということであり、もし実施されることとなれば、これまでよりも一段階、出玉規制が強くなると言えるでしょう。
何故、こんなことが検討されているかと言うと、警察庁が現在のパチスロ機について、試験時と市場設置時の出玉性能に乖離が見られると判断し、パチスロ業界団体へ是正策の実施を求めているからです。(関連記事:パチスロ差玉抑制(案))
これに対し、パチスロ業界団体側は、10月初旬の段階で、次の3つの観点から是正策の検討を進めました。
- 17,500ゲームの試射試験で対象契機の発生を確認する
- 各契機(状態)に基準(期待値、仕様)を設け、設計値で確認する
- 規則で定められた出玉率・MYの上振れの分散を抑制する
これらの観点から、それぞれ具体案を検討し、警察庁とも確認を行っているのですが、その中で、②の案について警察庁より、基準(期待値、仕様)について「3,000枚で切る」という案の提示があった模様です。そして、その後、業界団体内で案の検討を進めるという流れになりました。
この件について、某メーカーの開発者は「警察庁からの案ということもあり、何となく、実施しなければならないという雰囲気」と話します。
仮に3,000枚リミッター規制となれば、確かに“事故”的要素のゲーム性が弱くなり、試験時と市場時の出玉の乖離は薄まるでしょう。
個人的には、もはや、現仕様のパチスロ機で“万枚ゲット!”の夢は見ていないので(1,000枚、2,000枚、軽く出ればラッキー的な感覚の方が強い)、3,000枚リミッター上等!ですが、それにしても、この案に限らず、一体いつまで規制、規制のラッシュは続いていくんでしょうか。。。(1号)