遊技場向けの景品を取り扱う卸問屋の法人と景品買取所の法人で組織する一般社団法人全国流通商適正化協会(全流商、堀井努理事長)は5月13日、東京・池袋のホテルメトロポリタンで第3回定時社員総会を開催した。正会員16団体35商社中、35名が出席し、令和6年度事業報告や令和7年度事業計画、定款改正、役員選任などの議案を審議、いずれも原案通り可決承認された。
冒頭、堀井理事長は挨拶で、遊技業界が直面する課題として遊技客離れ、設備投資負担増、人手不足、賃金不足などを挙げ、「会員が緊密に連携し、英知を結集して厳しい状況を打破し、業界の維持発展につなげなければならない」と強調。過去2年間の活動では全国組織としての認知度が向上し、活動の幅を広げてきたとしつつ、「今後も会員の意見を取り入れ、相互の連携を強化し成果につなげたい」と意気込みを語った。

挨拶する堀井理事長
令和7年度事業計画では、以下の7項目を推進する方針を決定した。
・ 新規会員の加入促進等による組織の充実強化
・ 会員相互の連携強化や情報共有促進のための施策推進
・ 三店方式の在り方に関する調査・研究
・ 反社会的勢力の現状認識と暴力団再関与防止に関する調査・研究
・ 時代に即した各種施策の推進
・ 賞品買取所の処遇改善と効果的な防犯対策の調査・研究
定款の一部改正では、顧問および相談役の規定を新設。役員選任では、任期満了に伴い理事・監事を改選し、臨時理事会で堀井理事長を再任した。新しい役員体制は以下の通り。
・ 理事長:堀井努(東京)
・ 副理事長:大石正仁(大阪)、白石寛海(熊本)、軍司浩太郎(東京)、岡田庄璽(愛知・新任)
・ 専務理事:松澤誠(東京・新任)
総会後には懇親会を開催し、元衆議院議員で野田総合政策研究所理事長の野田毅氏や全日遊連理事長の阿部恭久氏らが出席。阿部氏は「遊技業界の健全な発展には適正な賞品の取り揃えと流通が重要」と述べ、同協会への期待を表した。

新役員 左から軍司副理事長、白石副理事長、堀井理事長、大石副理事長、岡田副理事長