岡崎産業株式会社は4月25日、東京湾クルーズ船「シンフォニークラシカ号」内にて創業75周年記念式典を開催した。今後の業界と一般社会への貢献について新たな決意のもと「尚球社PROJECT」を立ち上げたことを発表。プロジェクト第1弾として「LBトリプルクラウン」の発表会も合わせて行われた。
冒頭に挨拶に立った岡崎産業株式会社事業本部長でビート株式会社代表取締役の十河範明氏は「この75周年を機に我々が掲げたコンセプトは”原点回帰”である。昨今、ようやく遊技人口の縮小にも下げ止まり感が見え始め、スマスロの効果もあり若者が戻りはじめていることが報告されている。しかしこの現状に安心することなくV字回復を確実なものにしていくためには、岡崎産業としても悠長に構えている時間はない。新規ファンの獲得は至上命題だ。そのため各社が若者向けのスマスロ機開発や、新規層へ向けたイベント開催など、各業界団体も一丸となって新規ファン獲得に力を入れている状況だが、そんな中で岡崎産業は一つの方向性として”スリープ層”に目を向けた。新規ファンを新たに獲得することは至難の業である。スリープファンは一度パチスロやパチンコの魅力にはまり、そして離れていった人であり、我々はこのスリープ層にアプローチしていきたい。そこでスリープファンの呼び起こしを確実なものにするために、新たなプロジェクトを立ち上げた。かつて岡崎産業はパチスロ初期の時代より参画し、MAXベットボタンやリプレイ、ロック演出など様々な新技術を世に送り出してきた。かつての名機をこの令和に召喚し、熱狂的ファンであった方々にダイレクトにアプローチする製品をお届けしていきたい」と展望を語った。

十河範明氏
続いて、スリープファンを獲得するためのプロジェクトである「尚球社PROJECT」の第1弾機種として「LBトリプルクラウン」がお披露目された。VTRによる機種紹介に続いて説明に立った清龍ゲームジャパン株式会社の韓哲秀(ハン・チョルス)社長は「私たちは2003年に4号機”トリプルクラウン-30R”を発表して以来、20年以上に渡りトリプルシリーズを一貫して作り続けてきた。4号機、5号機、6号機と時代が変わっていく中で、常に時代に合わせた最適スペックと演出強化を行ってきている。今回のコラボレーションは、元来よりトリプルクラウンの魅力である”シンプルさ”は変えないが、一方でもう少しゲーム性を加味したものを本土市場で試してみたい、という思いもあった。そんな中で全国展開が可能な岡崎産業さんからお声掛けをいただいた。合わせて”スマスロBT機”の構想も同時に立ち上がり、今こそ絶好のチャンスだと考えた」と決断への思いを語った。

青筐体を除く筐体は参考出展

韓哲秀社長
「LBトリプルクラウン」の機種紹介記事はこちら
記念式典には岡崎産業株式会社代表取締役の岡崎安弘氏、同営業部長でチャレンジ株式会社代表取締役の伊藤貞行氏も出席。その後サプライズゲストとして元西武ライオンズ監督の伊東勤氏が登場。「パチスロの遊技経験は?」との質問に対し「遊技経験はある。昔、和田一浩選手に連れて行ってもらった。それからはベンちゃん(和田選手)にはパチスロを教わり、私はベンちゃんに野球を教えていた」と場を和ませたうえで、最近はパチスロを打っていないのでこれを機にまた打ってみたいと語った。
今回の業務提携は、清龍ゲームジャパンが「トリプルクラウン」のブランドを本土向けに提供、岡崎産業がスマスロ対応の新筐体を提供するもので、沖縄県を除く本土のみで発売される。沖縄県では、今後もトリプルクラウンは清龍ゲームジャパンが開発と提供を続ける。

元西武ライオンズ監督の伊東勤氏