「パチンコ・パチスロ奨学金」給付生27名を決定、過去最多の応募

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一般社団法人パチンコ・パチスロ奨学金(pp奨学金)は3月29日、東京・市ヶ谷の遊技会館で、2025年度給付生との交流を兼ねた給付式を執り行った。

pp奨学金は、返済を求めない給付型の奨学金制度。遊技客から寄せられる募玉・募メダルの相当金額をパチンコホールが寄付することで奨学金の原資としており、2017年度から2024年度までに延べ255名の学生に総額1億1,654万円を給付してきた。

2025年度の給付の募集には過去最多の205名の応募があり、書類審査と面接により27名への給付を決定した。このうち前年度から継続の給付生は12名。給付生の就学先は、大学院5名、大学20名、専門学校1名、博士課程1名となっている。

給付式には、給付生27名中19名(会場6名、オンライン13名)が出席し、pp奨学金の理事らが給付生にエールを送ったほか、給付生が一人ずつ、今後の学業の抱負や将来の目標などを語った。

pp奨学金の阿部恭久会長(全日遊連理事長)は、貸与型奨学金によって卒業後に奨学金の返済に苦慮する若者が増えている問題などがあり、パチンコ業界が一丸となって給付型のpp奨学金を立ち上げた経緯などを説明した上で、「日本はこれからますます人口が減少していきます。日本の知識や技術を海外に出して競争するしかありません。給付生の皆さんがこれまで以上に学業に勤しみ、その成果を世の中に出していただくことが我々にとっての喜びになります」と述べ、今後の活躍に期待を寄せた。

給付生を代表して挨拶した、東京科学大学大学院博士課程2年に進学する学生は、奨学金の給付に対して改めて感謝を表明。給付生の仲間に対しては、自身のこれまでの経験を踏まえて、「悩みは尽きないと思いますが、悩みやタスクに追われ過ぎず、初心や夢、ビジョン、楽しくあることを忘れずに取り組み続けてもらえたらと思います。その対策としては、いろんな人と話すことだと思います。共に楽しく頑張りましょう」と呼び掛けた。

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挨拶する阿部恭久会長

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