日工組と日電協は2月25日、都内中央区の日工組会議室にて、「ボーナストリガー(BT)」について記者発表会を開催した。
冒頭、日工組の榎本善紀理事長は、広告宣伝をはじめとする3つのガイドライン制定など業界を取り巻く現状を説明した上で、BT機について「スロットの新ジャンル機として華々しくデビューし、これを機にファンが増え明るい未来に繋がっていくよう一つのジャンルとして確立していきたい」と挨拶。
続いて日電協の小林友也理事長は、「ホール数と参加人口の減少により業界は厳しい状況だが、これを打破するためにはユーザーの離反を防止し、新規ユーザーを獲得することが必須。BT機は昨年11月から型式試験申請を開始し、適合を受けた機種もある。開店日はスマスロデビュー時と同様に、数機種同時開店とすることを考えている」と述べ、今年6月にBT機最低でも3機種を同時開店としたい意向を示した。
さらに大泉秀治副理事長(日電協)はBT機のポジショニングと、開発意図を説明。「AT機(MY3,000枚)とノーマル機(MY1,500枚)の中間地点を目指したのがBT機(MY2,000枚)。AT機ほどの大きな出玉を狙うわけではないが、バランスのとれた満足度の高い遊技体験を提供することが可能で、出玉だけでなく演出面においても新たな魅力を体感できるものになっている」と述べ、擬似ボーナスでなくリアルボーナスが連続するBT機が幅広いニーズに応え、業界成長に大きく寄与するものとアピールした。
同席した高遠知弘技術副ワーキンググループ長は、BT機で想定する5つのタイプを以下の通り解説した。
- ボーナスが連荘する「ループタイプ」
通常時は規定数3枚で、BB当選で156枚、RB当選で96枚の払い出しを獲得。BTボーナスに当選した場合は100枚の払い出しを獲得後、規定数1枚で高確に移行し、50%でBTボーナスがループする。BT突入時の平均値は318枚。
- 低確率で突入するBTが高継続率ループする「ノーマル+プレミアループタイプ」
上記「ループタイプ」のボーナスの当選バランスを変えたタイプで、BTボーナスは1日1回または2回程度当選するくらいの低確率で、いわばプレミアボーナスの位置付けで設定。BT中は規定数1枚の高確に移行すると高確率でBTボーナスが抽選され、ループ率は85%。BT突入時の平均値は830枚。
- ボーナス当選で必ずBTに突入する「引き戻しループタイプ」
通常時からBBまたはRBに当選すると必ずBTに突入。規定数1枚の高確に移行すると高確率でBB・RB・小当たり(リプ・リプ・ベル)のいずれかに当選し、ここでの引き戻し率は50%。小当たりに当選した場合は規定数3枚の通常時に戻るため、小当たりより先にBBまたはRBの当選を目指す。BT突入時の平均値は283枚。
- ノーマルタイプを超える獲得枚数を実現する「ボーナス2回セットタイプ」
BTにはBB当選で突入し、180枚の払い出し獲得後に規定数1枚の高確へ移行。2セット目のボーナスでは130枚~170枚の払い出しを獲得でき、2種類のボーナスを繋げることで獲得枚数が310枚~350枚に。2セット目終了後と、通常時からのRB当選は通常時に戻るタイプ。
- 一つのBBで獲得枚数を上乗せする「ボーナス獲得枚数上乗せタイプ」
「ボーナス2回セットタイプ」同様にBB当選でBTへ突入し、規定数1枚の高確へ移行。50%の確率で上乗せボーナスへ、残る50%は終了ボーナスに当選し、110枚の払い出し獲得後に通常時に戻る。50%で上乗せボーナスに当選し続ける限り払い出し枚数は増加するタイプで、BT突入時の平均値は330枚。