ぱちんこ広告協議会(嶋田崇理事長、以下PAA)は、11月28日にソラシティカンファレンスセンター(東京・御茶ノ水)で第8回社員総会、記念セミナー、PAA広告大賞表彰式を開催した。
総会では、PAAは今期改選となったが全員の留任を決定し、嶋田理事長が二期目を務めることになった。セミナー冒頭には、嶋田崇理事長が「現在、私たちが活動する広告分野におきましても、様々な課題や可能性が次々と生まれてきております。このような時代において、今日のセミナーが解決の糸口を見つけ、新しい知見を共有し合う場となることを心から願っております」とあいさつした。続いて、大島克俊理事が第8期の活動報告と第9期の活動方針を発表し、各事業のさらなる充実を図っていくことへの意欲を語った。
セミナーではまず、「ぱちんこ産業広告動態調査2024年版」の報告がPAA参与で東洋大学非常勤講師の柳井猛晶氏とシーズの人首雄介氏から行われた。続いて、「広告宣伝のコレまでとコレから」と題してPAA広告宣伝WGアドバイザーの生島靖也氏が講演した。
第3回となったPAA広告大賞表彰式では、応募総数232件から選出されたグランプリとコピー部門、ムービー部門、グラフィック部門の各部門賞の表彰が行われ、グランプリにはグラフィック部門賞を獲得したデザイナーの山本頌氏が制作した「成人のお祝い」が選ばれた。
審査員を務めたクリエイティブ・ディレクターの森健氏と法政大学デザイン工学部の姜理惠教授はグランプリ作品について「パチンコ・パチスロはネガティブに受け止められがちで、広告なのにすいません、といったニュアンスがあります。グランプリ作品はポジティブでユーモアにあふれています。大人になる階段としてお酒やパチンコなど、その年齢になって初めて許される娯楽がある。パチンコをもっともっとポジティブに捉えていけたらよいと思う」と講評を寄せた。
また、山本氏は「非常に難しいテーマでしたが、まずは成人式会場にこうしたポスターが貼ってあったらどうだろう、と思いました。『成人をおめでとうございます』には二つの意味があります。もちろんストレートに成人になっておめでとうございますという気持ちと、成人したからこそパチンコ・パチスロが打てるようになることへのお祝いの二つの意味を込めて制作しました。子ども時代とは違った楽しみが娯楽の一つとして遊べるね、という気持ちを込めてこの案を考えました」と作品に込めた思いを語った。
各部門賞は以下のとおり。
●コピー部門賞
作品タイトル 「人は、たまたまを求めずにはいられない。」 コピーライター 渡邉慶一郎氏
●ムービー部門賞
作品タイトル 「すぐそこにあるラッキー」 株式会社プロテラス 映像デザイナー 上田亜弥氏
●グラフィック部門賞
作品タイトル 「成人のお祝い」 デザイナー 山本頌氏
●協賛企業賞
マルハン賞 ※該当作品無し
また、懇親会では、警察庁生活安全局保安課永山貴大課長の挨拶を大嶋修史係長が代読した。