広島県遊協は10月25日、広島市中区のリーガロイヤルホテル広島において、健全営業推進研修会を開催。マルハン東日本カンパニーの西眞一郎氏が「パチンコ業界パーパス~業界の勝ち筋~」と題した講演を行い、県遊協役員や経営者・管理者・店長ら188名が受講した。
冒頭、挨拶に立った延川章喜理事長は、「平成30年の法律改正による射幸性を抑えた遊技機の導入により、お客様のぱちんこ離れが続き、これに加えてコロナ禍や新規則機の導入コストが重く圧し掛かってきており、やむなく廃業を決断せざるを得ないホールが出てきているものと考えております。また今年は改刷が行われ、その負担も加わってきています。広島県の組合店舗数も全国と同様に減少を続け、現在は約160店舗であり、10年前から比較すると約110店舗減少しております」と、県内でもホールの廃業が続いていることに触れ、「本日の講演が我々のホール経営の一助となることを確信しております」と述べた。
また、昨年で結成60周年を迎えた同組合の活動について、「非常に長い歴史があります。その我々の遊技業界は、賭博とは一線を画した、日本の伝統的な『大衆娯楽』として発展し、国民に幅広く愛され、親しまれてきたものです。それに加え、社会への恩返しとして、青少年の健全育成やスポーツ大会への支援、防犯思想の普及や暴力追放など各種の分野で様々な社会貢献活動を展開していることは、世間からも評価されているところであります」と述べ、「広く世間の皆様に認知され、幅広いファン層に受け入れられる『身近で手軽な大衆娯楽』として更に定着し、その結果、会員・組合員の皆様全員が、安心して営業を行って行けるよう、一つ一つの課題に誠心誠意、取り組んで行く所存であります」と意気込みを語った。
西氏の講演では、「ブランディング・ターゲットにすべきユーザー」「パーパスの重要な理由」「パチンコ業界が抱える課題」「勝ち筋にターゲットシフト」について語られ、参加者は現状を打破する手掛かりを得ようと真剣に耳を傾けていた。
また、当日は県警本部生活安全総務課許可等事務担当室の新宅武公課長補佐が行政講話を行い、業界の健全化の推進に関して、「健全営業」「広告及び宣伝の健全化の徹底について」「のめり込み対策・依存防止対策」「特例風俗営業者の認定」について言及した。