【コラム】「日電協・日工組公認の不正遊技対策課」がご来店された話/CRAナカムラ

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若344
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!既に暑いやないかーい!って事で、もう7月でございます。ここからまた猛暑酷暑となるんでしょうね…

( ゚Д゚)あぁやだやだ。

さてさて、今週は遥か昔…ナカムラが店長になる前の頃から話が始まります。

パチンコ屋アルバイトから、台の販売会社→パチンコ雑誌編集部を経て、初めてパチンコ屋の社員となったナカムラ青年。大阪の某駅前スロ専に配属されて1年かからず役職を貰い、1ヶ月のうち25日は完全通し(8:30〜24:30)勤務という漆黒労働で、体重が今の半分くらいしかなかったかなww

元々は2勤1休、通し・通し・休みを繰り返す勤務体系だったはずが、人が入ってもすぐヤメたりで…そのシワ寄せをモロに食らって週6+αでホールに立っていたナカムラ。朝礼からフルスロットルで罵声を浴びせられ、ホールでは数秒立ち止まるだけでインカムから怒鳴り声が響くような環境だったので、勤務開始から最短2時間(1回目の休憩まで)でスタッフが飛びまくるのだ。

( ゚Д゚)Fly Away!!

もうほんと笑えない環境で、今なら労基署が憤怒&パワハラ裁判だっただろう。身体もメンタルもズタボロにされたね。

そんな過酷な勤務の最中のある日…カウンター兼務でホールを走り回ってた時に、妙なオッサン3人組が入ってきてホールをグルっと一周した後…

(怪・ω・)「すんまへん、店長さんでっか?」

と声をかけられる。

オッサン達は3人とも高めのスーツを着込んではいるが、ロン毛の髪が小汚かったり靴がボロボロだったりで、いかにもな怪しさが大オーラで滲み出ている。

とりあえず話は聞くので、カウンター前に移動して

( ゚Д゚)「ボクは店長ではないですが、どんな御用でしょう?」

と聞くと、

(怪・ω・)「実はワシら、各メーカーに依頼されて不正ゴト対策で各ホールを回ってるんですわ」

と、懐から名刺を出してくる。

そこには…もう文言は忘れたが「日電協(スロットメーカーの組合)」や「日工組(パチンコメーカーの組合)」の公認組織で、不正遊技対策どうのこうの課の課長さんらしい。さらに各メーカーの社長の名刺も何枚か並べられて、

(怪・ω・)「ね?こういう人達から依頼されて来とるんですわ」

らしい。

DAGAshikashi!ど〜〜っぅ見ても怪しき事この上なし。200%詐欺案件!メーカーがこんなオッサン達に依頼してる?ナイナイ絶対にないww

なんて半笑いになってると、ナカムラが立ち止まってるのに激怒した店長から「なにしとんじゃオラァァァァ!」とインカムが。

( ゚Д゚)「あー店長!変な業者みたいなのが来てますYo!!」

って事でバトンタッチ。ずっと事務所でモニターを凝視してるんだから、怪しいオッサン達が来た時点で出てこいやと思いつつ、横で密かに店長とオッサン達の会話を聞くことに。

ナカムラにした自分達の説明を、もう一度店長にしたオッサン達に対して「やっぱクッソ怪しいww」と再認識しながら店長を見ると、

( ゚Д゚)アカン!目がキラキラしとるがな!めっちゃ信じとるがな!ww

そう。なんかもうね、恋する乙女みたいにキラキラしちゃってるのよ。「この人達は凄い人だー」みたいな目で怪しいオッサン達を見てる。

この店長の熱い眼指を読み取ったオッサン達は、ここでとんでもない事を言い出す。

(怪・ω・)「実は…今ホールを見回った時に体感器使ってるヤツを見つけましてな…ほら、アイツ」

そう指さされた先には、ニューパルサーを打ってる常連のお兄ちゃん。

いやいやいや、このお兄ちゃんはすぐそこに住んでて、ほぼ毎日来て負け散らかしてる上客である。まさか…ねぇ。

オッサン達は指さしたお兄ちゃんの元に行き、いきなり後ろからイスを蹴っ飛ばして

(怪・ω・)「事務所来いオラァ!」

と怒鳴る。

おい店長止めろや、なに横で一緒になってんだバカ。

そして、オッサン達主導で店長とパルサー打ってたお兄ちゃん共々が事務所に消えていく…

つづく

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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