兵庫県遊協は6月14日、神戸市中央区のANAクラウンプラザ神戸において第56回通常総会を開催。当日は、併せて兵庫県遊連67回定時総会、兵庫県遊防45回定時総会も開催した。
冒頭、挨拶に立った平山龍一理事長は、「昨年は景気が緩やかに回復したものの、業界はコロナ前の水準には未だ及んでいないことから、今年度は“パチンコ・パチスロファンの回復・拡大”を掲げた。安心して遊べる身近で手軽な大衆娯楽として地位を確立させるための努力が重要。また今年の能登半島地震の発生に対しては、兵遊協からも支援金を贈らせていただいた。私たちは阪神淡路大震災を経験しているため、自然災害の恐ろしさと防災への備えは常に意識し、防災用品をいち早く賞品として提供するなどの取り組みは今も継続している。業界においては今年2月29日に広告宣伝ガイドライン第2版が4団体より発出された。ガイドラインで示した具体例以外の文言等の使用可否などは、直接ホールから兵庫県警へうかがうのではなく、兵庫県遊協から業界4団体へ報告し、当団体が警察庁と協議するプロセスを実施する点をご理解いただきたい。また今年の夏は非常に暑くなると聞いている。児童車内放置事案の防止、合わせてIR解禁に関するギャンブル等依存症対策なども含め、しっかりと対策を行うことで業界のイメージアップを目指し、業界発展のため変わらぬご支援をお願いしたい」と述べた。
来賓では、公務中により出席の叶わなかった兵庫県の齋藤元彦知事に代わり、兵庫県県民生活部の木村晶子部長が登壇。「貴組合では、はぁ~とふるふぁんどを通じたボランティア団体等への支援や、要介護者の方々の外出を支援する兵庫県はぁ~とふる福祉号の寄贈など地域の安全まちづくり活動への支援に取り組んでこられた。昨年は公益社団法人兵庫県防犯協会連合会に事前警告機能つき録音装置を贈呈されたと伺っている。特殊詐欺被害による被害が過去最悪のペースで増加する中、県としても特殊詐欺被害の防止に向け自動録音電話機の購入補助制度を拡充した。今後も安全で安心な地域社会の実現に向けてしっかりと取り組むため、引き続きご支援、ご協力をお願い申し上げる」と知事の祝辞を代読した。
続いて、兵庫県警察本部生活安全部の岡本圭司部長が壇上に立ち、「青少年の健全育成、暴力団の排除活動など警察業務のご支援とご協力を賜り、御礼を申し上げる。また特殊詐欺被害防止のために事前警告機能つき録音装置を寄贈いただき、被害件数の減少に協力いただいたことにも感謝申し上げる。県内ではSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺を中心に特殊詐欺被害は2年連続で前年を上回っている。県警としても県民の皆様が不安に感じる犯罪について未然防止・検挙活動を行い、地域の安心安全の確保に努めていきたい。業界におかれても、のめり込み依存症対策など様々な課題に対し、引き続き健全化に向けての取り組みに尽力いただき大衆娯楽として発展していくことを期待している」と述べた。
議事では全6議案が審議され、全て原案通り可決承認。第5号議案の任期満了に伴う役員補選では15名の理事、1名の監事が新たに選任され、理事長には平山龍一理事長が再任され3期目のスタートを切った。
総会終了後には、昨年に引き続き懇親会を盛大に開催。懇親会では参議院議員の末松信介参議院予算委員長も駆けつけ登壇、祝辞を述べた。