三重県遊協(権田清理事長)、三重県、三重県警察本部は5月20日、災害時における協力及び支援に関する三者協定を締結した。南海トラフ地震に備えて、一時避難場所、復旧拠点、駐車場提供、災害備蓄等について協力体制を構築するというもので、東海地方では初となる。
三重県遊協は加盟パチンコホール77店舗、3万9千台分の駐車場を有しており、大規模災害発生時に備え、これらを有効活用してもらおうと、県と県警察本部の二者に申し入れ、協定の締結に至った。今後発生が想定されている南海トラフ地震発生時に、県、県警察本部が中心となり迅速かつ円滑に災害対策に当たるため、避難場所の確保、活動拠点や車両駐車場の提供、災害備蓄の確保などで協力する。
三重県庁で開催された協定締結式では、権田理事長、一見勝之三重県知事、難波正樹三重県警察本部長の三者により署名が交わされ、権田理事長が「災害時に命を救う手助けができれば。協定を機に業界全体で防災意識を高めたい」と述べると、一見知事からは「非常にありがたい申し出を頂き感謝を申し上げる」、難波本部長からは「迅速な災害警備活動に効果的で心強い」と感謝の言葉が述べられ、連携強化を図っていくことを確認した。
また、三重県遊協は、今回の協定の締結に伴い、防災啓発物約2万7千個を県内加盟店の全ホールで配布し、地域住民の防災意識の高揚を図った。