大阪府遊連青年部会(金森健鎰部会長)は12月17日、大阪府門真市の東和薬品RACTABドーム(大阪市立門真スポーツセンター)にて「第37回未来っ子カーニバル」(玉城浩蔵実行委員長)を開催。大阪府内の児童養護園33施設と大阪交通災害遺族会、兵庫県内の児童養護施設の幼児から高校生までの児童ら計1,851名(引率教員を含む)を招待した。
未来っ子カーニバルは、事情があって両親と一緒に過ごすことが出来ない子ども達に、クリスマスの楽しい1日を提供しようと昭和62年から継続して実施している同青年部会最大の社会貢献事業。イベント運営は主催が同青年部会、後援に大阪府、大阪府遊協や府遊連、協賛には関西遊商、回胴遊商、近畿キタック販売(株)といった業界関連団体・企業が名を連ね、さらに地元の専門学校などのボランティアを含めた計約182名によって行われた。
37回目となる今回は、“〜みんなの笑顔に会いたくて〜遊ぼう!学ぼう!みらいっ子!“というテーマのもとスケートやプールなど例年の催しのほか、ステージではヒーローショーやダンスショー、また会場各所でイベントスタッフを周るスタンプラリーや謎解きゲーム、スイーツコーナーなど多数が用意され、終始にわたり子ども達の笑顔が絶えなかった。
記者会見においては冒頭、大阪府遊連の平川容志会長が未来っ子カーニバルの開催趣旨を説明。平川会長は「未来っ子カーニバルは昭和・平成・令和と続く社会貢献活動で、昨年コロナ終息により三年ぶりに開催できたのに続き今年も無事37回目の開催ができたことを喜んでいる。皆様の積極的なご協力により内容も年々と充実し、施設の子ども達も楽しみにしている恒例行事。沢山の皆様に支えられ盛大に開催できることは有難く、感謝の念に堪えない」と謝意を伝えた。
続いて金森健鎰青年部会長からは集まった報道陣に対し「華やかなクリスマスムードの中で、様々なコンテンツを通じて学びを得るきっかけをつかみ、子ども達全員の将来の夢に向かって少しでも役立ってくれたら幸い。どうか最後の見送りまで取材していただき、子ども達の健全な育成について一人でも多くの方々に伝えていただきたい」と呼びかけた。さらに、玉城実行委員長が概要を説明。質疑応答では、ここまでの感触を聞かれた玉城委員長が「今回実施したスタンプコレクションが非常に人気があり、1等景品はものの5分、すでに用意した景品も全部出た。今年は感染症が落ち着きマスクをしない子ども達も多く、満面の笑顔が直接見れて非常に嬉しい」と喜びを噛み締めた。
当日は京都宇治シンクロスケーティングチームによるシンクロスケートのオープニングで幕を開け、サンタ姿の玉城実行委員長が挨拶。ゲストのやのぱん氏とともに開会宣言を放つと各コーナーを目指して子ども達が一斉に散らばり、未来っ子カーニバルがスタートした。メインのスケートリンクをはじめ、遊具コーナーやネイル体験、謎解きチャレンジなど様々な楽しい催しを通じ各所でたくさんの子ども達の笑顔が見られた。
閉会式では京都宇治シンクロスケーティングチームによるシンクロスケートパフォーマンスや、恒例の園対抗氷上ソリ競争も開催。また、長年にわたり未来っ子カーニバルを開催し、児童福祉施設で生活する子ども達を招待して府児童福祉の向上発展に尽力した功績をたたえ、社会公共の福祉の増進に寄与したとして大阪府の渡邊繁樹副知事から金森青年部会長に感謝状が手渡された。