全日遊連(阿部恭久理事長)は1月22日、都内港区の第一ホテル東京で全国理事会を開催。伊勢志摩サミット開催に伴う遊技機の入替自粛の実施などを審議した。
伊勢志摩サミットは、今年5月26日と27日に三重県志摩市で開かれる。昨今の世界的なテロ頻発という背景も踏まえ、治安維持活動に当たる警察の業務軽減に協力することが、入替自粛の実施目的。パチンコ業界としてきちんと対応する必要があるという認識により、理事会では、入替自粛の実施自体は決まっ た。但し、自粛期間については、地域毎で事情が多少異なることから微調整が必要とし、2月12日開催予定の臨時理事会で、再度協議することとした。
この点について理事会後の記者会見で阿部恭久理事長は「当初予定していた自粛期間は1カ月程度。しかし、地区によっては関係閣僚会議の開催に伴い、 自粛期間の延長等が必要となり、2カ月程度の自粛が必要となる可能性もある。あまり期間を長く設定すると、入替を嫌がっていると見られかない。高射幸性遊技機を可及的速やかに入れ替える必要もあるなか、そのあたりのバランスを考える必要があり、再度、話し合うこととした」と話した。
この他、理事会では1月14日開催の中古機流通協議会の開催結果が報告された。検定機と性能が異なる可能性のある“ぱちんこ”遊技機について、該当機種が明らかとなった時点で、その機種の保証書の作成が不可となること、これに伴いトラブルが予見されるケースについては、その対応を全日遊連と全商協で詰めていくとした。これにより、日工組が1月下旬より段階的に公表していく予定の撤去・回収対象機種は、中古機の移動等も不可となる。