パチンコが回らないのは、台が(メーカーが)悪いのか、ホールが悪いのか──。依然として客離れが止まらない4円パチンコへの「解答」として、ネット上で頻繁に見かける議論です。回さないホールが悪い、いやキカイ代のせいで回せない。スペックが甘すぎるから、ゲーム性が無理、行き過ぎた射幸性が、イベント乱発しすぎ、プロが増えすぎ……、と我々のような販促媒体やユーザーまで巻き込まれての百家争鳴。しかし、「鶏と卵」に同じく、どっちのせいだと簡単に決めつけられるものではありません。
「価格を下げたくないvs.換金率を下げたくない」。お互い絶対に譲れないメシのタネがありますから、相手のせいにするしかない。回さない、回せない、どちらの言い分もそれぞれに「正義」なのは理解するところですが、プレイヤーの立場からすれば、関わりない揉め事のツケ回しをするなとイライラばかりが募るわけです。睨み合いを続ける余裕がまだあるのかと逆に感心してしまうほどですが、突っ張る方が(少なくとも短期的には)得だと考えている企業さんが多いのでしょうか。まさか身動きできないままに沈んでいるだけ、なんてことはさすがにないと信じたいですけどね。
僕の意見を申し上げるなら、一義的にはホールが悪い。もっと回せるはずの台を回してないのは絶対的に悪い。千円10回しか回らんとか、もはや娯楽の崩壊であり否定です。スペックのせいにするくせに、甘いのもそうでないのも同じようにシメるとかふざけてんのかと思います。出す日、出す台はちゃんとやってるホールも少なくないですが、イベント常態化の今、どこに向けてどう出すかを考え直す時期にも思います。いらん出し過ぎ、特定の層に取られる出玉を再分配できれば、底上げできないはずはないし、スペックの精査をして細やかにメンテすれば、もっと回せる台もあるはずです。そう、出せ勝たせろとわがままを言いたいわけじゃなく、シメすぎ取りすぎはやめてくれと申し上げたいだけなんです。