【コラム】西陣廃業!西陣機種のおもひでを語る(後編)。/CRAナカムラ

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若277
はい皆様!今週もやって参りましたナカムラちゃんのお時間でございます!

今回も続きモノなので、このまま前置きフルカットで

( ゚Д゚)いってみよー!

近鉄南大阪線「富田林」駅前の2店舗は、見た目は高校生(or中学生)でも制服さえ着てなければ完全フリーパスだった都合上、かなりの頻度で出入りしていたナカムラ少年達。

当時はどの店舗もハネモノが2~3シマくらいあるのが普通で、その2店舗にはワニ道楽(ニューギン)やギャンブラー(マルホン)やサーカス(三洋)といった、非常にお世話になった機種もあったが…今回は西陣機種に限ったお話なので、びんびんバラエティのおもひでを語りましょう。

びんびんバラエティは非常に凝った作りをしている機種で、通常時は役物の中の演歌歌手(西 陣太郎)人形に玉が弾かれたり一瞬貯留されたりしてV入賞を目指す。そして一旦大当たりすると、中の人形が1R毎に切り替わって継続率に大きな影響を及ぼすのである。

まずここから説明しておかなければならないのは不本意だが、昔の「純粋なハネモノ」は大前提として、大当たりラウンド毎にV入賞しなければ、その入らなかったラウンドで大当たり終了(パンク)となる仕組みで、今のように強制的なラウンド振り分けは無い。すなわち毎回パンクとの戦いだったのだ。

びんびんバラエティにおいては、毎ラウンド切り替わる人形がめっちゃ個性が強くて、上記の演歌歌手→アイドル(ソフィアちゃん)→ロック歌手(KIRYU)が順番に登場するのだが、陣太郎とソフィアはほぼほぼV入賞が安泰な貯留があるのに対し、KIRYUは貯留が無くて毎回パンクのピンチを迎える事となる…パンクロックだけに。

パンクロックってのは狙ってそうだったのか定かではないが、とにかくこのKIRYUを乗り切れるかどうかが、出玉のポイントなのである。

この憎きパンクロッカーの登場ラウンドは2.5.8.11.14で、ここの継続率が格別に低いのだが…昔は台の作りも雑だったのか、はたまた細かい経年劣化の問題なのか、けっこう個体差が激しくて、KIRYUステージでもほぼほぼV入賞してくる「デキ良台」が存在していた。当時は4000個定量制(4000個=1万円出たら終了で交換:人が変わればまた最初から打てる)ということもあり、ナカムラ少年含む常連達が節度をもって愛でていたのだが…ある日事件が起こる。

店側も常連達用に敢えて見逃していたであろうそのお宝台を、朝からナカムラ少年達とは別グループの少年達が占拠しだしたのだ。

10人くらいで押し寄せて、そのびんびんバラエティで4000個終了したら次の少年に変わるという手法で挑んでいるのだが、1人打ってるまわりを常に4~5人がワイワイ言いながら囲んでいて、超邪魔!お父さんから借りてきたのがまるバレのぶかぶかスーツが何人か居たのが笑いどころではある。

たしかに定量制ルールは破ってない(年齢以外)が、そんな小手先の技が通じるほど当時のパチンコ屋は甘くないのである。

平日の昼間から毎日パチンコ屋に居る常連達も然り、店員もパンチパーマ・入れ墨・薄いサングラスの豪華三点セットな人達ばかり。

今までは明らかに高校生でも、笑って生暖かく見逃してくれてた常連&店員が「ほぉーナメられたもんやのぉー…」となるのは必然。

ナカムラ少年は不穏な雰囲気を察知して、びんびんバラエティの集団とは距離を起き、

( ゚Д゚)ボクは違うグループだよ!

というアピールに必死ww

早期撤退も考えたが、面白そうなので見届けたいじゃないww

そして、とうとうパンチパーマ店員とスキンヘッド店員が2人で

(店ー_ー)おいコラニーちゃん!

(店・д・)オイコラにいちゃん!

とお声がけになる。

つづく

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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