シーズリサーチは7月12日、2022年6月期の「パチンコ景気動向指数（DI）調査」の結果を公表した。調査はパチンコ業界の景気動向の判定を目的に経営企業を対象に四半期毎に実施している。今回の調査は2022年6月14日～6月30日にかけてファックス及びWEBアンケートにて実施し、52企業、80地域から回答があった。
報告書によると、収益や売上・粗利といった全般的業況は▲58.8ポイント（前回比1.2良化）と概ね現状維持となった。3ヵ月後は▲50.0ポイントまで回復するが、厳しい見通しに変化はない。
稼動状況は「パチンコ」が▲40.0ポイント（前回比22.7悪化）、「パチスロ」は▲86.3ポイント（同3.6悪化）とパチンコが大幅に悪化した他、パチスロも低迷が続いている。3ヵ月後はパチンコ▲38.8ポイント、パチスロ▲78.8ポイントとなり、パチスロの見通しは特に厳しい。
資本投資気運（遊技機）は▲36.5ポイント（前回比9.0良化）、3ヵ月後は±0ポイントまで大幅に回復する見通し。資本投資気運（その他設備）は▲17.3ポイント（同6.3良化）、3ヵ月後は▲5.8ポイントまで回復する見通しだ。
今後3ヵ月間の営業施策について増減差（拡大-縮小）で見ると、事業規模は「遊技事業」が▲8.7ポイント（前回比16.8良化）、「遊技以外の事業」は8.7ポイント（同2.7良化）となり、「遊技事業」はマイナス圏で推移しているものの回復が見られた。
遊技機設置台数はパチンコが10.0ポイント（前回比5.1悪化）、パチスロは▲10.0ポイント（同8.9良化）まで回復した。
遊技機購入費用は、「パチンコ新台」が16.7ポイント（前回比29.4良化）、「パチスロ新台」が▲4.2ポイント（同71.5良化）。「パチンコ中古機」は10.6ポイント（同7.0良化）、「パチスロ中古機」が±0.0ポイント（同18.2良化）となった。新台・中古機ともに回復したが、なかでもパチスロ新台は大幅に回復した。
販売管理費は、「広告宣伝費（折込チラシ・DMなど）」▲9.8ポイント（前回比9.8悪化）、「販売促進費（外注など）」▲19.6ポイント（同3.2悪化）、「固定費」▲29.4ポイント（同3.3良化）、「人材確保・教育訓練」▲2.0ポイント（同7.5悪化）、「設備機器投資（OA機器など）」▲10.0ポイント（同13.6良化）、「設備機器投資（各台計数機など）」▲8.0ポイント（同0.7悪化）。「広告宣伝費」と「人材確保・教育訓練」は減らすが、「設備機器投資（OA機器など）」は増やす見通し。
