【寄稿】6.2号機(WEB版)/POKKA吉田

6月に2型式の6.2号機の適合情報がアナウンスされている。コナミ(マジハロ)と大一(うしおととら)であるが、このうち、うしおととらについては9月からの導入予定ということが明らかになっている。大方の予想を超えて6.2号機の初期リリースがはやかったというのは業界にとっては強材料かと思う。特にホール営業者にとっては、6号機の導入は21世紀会決議もあって、あえて言うまでもなく重要なことだからだ。

先行で出てくる機種、後発で出てくる機種、それぞれにアドバンテージはあるかと思う。先行の場合は「初の3,000ゲーム対応機」であることから、6.2号機のポテンシャルをホール営業者や遊技客が体感する機種として重要であり、よって注目されるアドバンテージがそもそもある。これはわかりやすい。そして、後発で出てくる機種の場合は先行で出てきた機種の良いところを持ちながら欠点を補うような企画開発が可能といえば可能だ。

先程も触れたが先行で出てくる機種のアドバンテージはわかりやすい。素直に「初」だから、である。だが後発の方はそうでもないだろう。これをわかりやすく例えるなら4号機のAT機が好例。初のAT機はゲゲゲの鬼太郎spであるが、こちらはAT性能が主要な差枚数スランプを形成するまでのものではない。やはり初代獣王が「初のAT機の大ヒット機」ということになる。

獣王が市場を席巻したのは間違いないことだが、後に続くAT機は最終的に目押し不要のものに変わっていった。獣王は目押し込みの小役分割をしてAT中のベース値400%レベルを実現していたわけだが、目押しなしの押し順分割でのAT機が主流になっていく。初めは300%レベルのベース値だったが、こちらも最終的には400%レベルに引き上げることに各メーカーが成功している。また、ATとST(ストックタイム)を併用したり、STをメインとしたものも増えていった。ボーナスSTの初機種はブラックジャックだが、ATと同様にSTも仕様が変わってトレンドが形勢されていった。初代吉宗や初代北斗の拳はSTではあれど、それぞれ特徴的な性能だったことは覚えているかと思う。

こういった後発のアドバンテージ機種は、基本的には「先行で大ヒットした機種を超える」ことを目指して作られているものだとすると、後発アドバンテージ機種の登場は早くても来年早々、遅ければ一年後などの見込みになるだろう。先行でヒットした6.2号機を見て、そこから練り上げる、というフローになるからだ。

次のページへ >

-コラム
-