セガサミーホールディングスは6月11日開催の取締役会において、横浜市の実施する特定複合観光施設設置運営予定者の公募(以下、RFP)に応募することを決定し、同日横浜市にRFP提案書を提出し受理されたことを明らかにした。世界有数のリゾート施設運営企業ゲンティン・シンガポール・リミテッド(Genting Singapore Limited)(以下、GENS社)と協業し、綜合警備保障株式会社、鹿島建設株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社大林組とともにコンソーシアム(以下、当コンソーシアム)を組成し、日本国内における統合型リゾート事業(以下、国内IR事業)への参画を目指す。事業者選定は2021年夏を予定している。
同社は2012年以降、宮崎県のフェニックスリゾート株式会社のグループ会社化や、韓国における合弁会社PARADISE SEGASAMMY Co.,Ltd.を通して、統合型リゾートの開発・運営ノウハウを蓄積し、国内IR事業への参画を目指してきた。その過程で、世界で最も厳格な規律の下で統合型リゾートを開発・運営している地域の一つであるシンガポールで、リゾート・ワールド・セントーサ(Resorts World Sentosa)の開発・運営を成功させているGENS社が、国内IR事業を成功させるためのベストパートナーであるとの判断に至ったとしている。GENS社との協業の下で、国内IR事業の市場分析、開発計画の立案、コンソーシアム組成等のプロセスを進め、RFP応募準備を行ってきた。
正式な国内IR事業の開始には、合弁会社の設立等を目的とした株主間契約の締結等のプロセスを進める必要があるほか、RFPにおいて当コンソーシアムが事業者として正式に選定され、その後に横浜市が国交省により特定複合観光施設区域として区域認定される事等が前提条件となる。これら一連のプロセスを経て、正式な国内IR事業者として選定されることを目指していく。
開業は2020年代後半を予定しており、事業担当部門については当コンソ―シアムが主体となることを想定しているが詳細は未定としている。また、事業者選定(2021年夏予定)、区域認定(2022年5月以降)等を通過する事を前提として、事業開始期日までの累計で最大約1,200億円を支出する予定だが、最大限支出した場合でも当該事業は同社の連結対象にはならないとしている。