マルハンは6月1日、同社が運営する映画館「新文芸坐」(東京都豊島区)が、第30回日本映画批評家大賞の特別賞を受賞したと発表した。特別賞は長年にわたり日本映画界に貢献してきた個人や団体に授与される。
今回の受賞について新文芸坐マネージャー関口芳雄氏は「私たちが営業を続けるのは『映画はスクリーンで観るもの』『生きるために映画が必要』という映画ファンのお客様にとって、名画座やミニシアターは最後の砦であり、私たちがコロナ禍で果たすべき役割だという考えからです。感染防止対策を万全にしながら、お客様一人ひとりの期待に応え、今後も数少ない名画座の一つとして日本映画界に貢献していきたいと思います」とコメントしている。
新文芸坐は1956年に「文芸坐」として創業。1997年に建物の老朽化などを理由に閉館したが、2000年12月12日、跡地に再建されたマルハン池袋ビル内に「新文芸坐」として再オープン。低料金2本立て、多彩なプログラム、映画監督や俳優によるトークショー、オールナイト上映など、唯一無二の名画座として60余年に渡り映画ファンに愛され続けている。なお、2000年以降はマルハンが経営を行っている。