一般社団法人余暇環境整備推進協議会(笠井聰夫代表理事・会長)は4月13日、令和3年4月度の部会・理事会を開催した。今回の部会・理事会も感染症対策のため全面web方式での開催となった。
部会では、ユーコーリプロの竹村津代司遊技事業部長が「使用済み遊技機の適正リサイクル処理について」との演題で、遊技機の適正処理等に関して講演を行った。また講演前には会員プレゼンテーションとしてオーイズミから強力UV殺菌灯ユニット「菌殺灯」の製品紹介があった。
オーイズミの強力UV殺菌灯ユニット「菌殺灯」は、同社製メダル補給システム「クリスタルM」のオプションとして補給タンク内に搭載可能で、強力UV(紫外線)をメダルに照射し、ウイルスを不活性化・殺菌する。プレゼンテーションでは殺菌効果に関する研究結果も紹介され、安心して遊技できる環境づくりに寄与する製品であると提案した。
講演会でユーコーリプロの竹村津代司遊技事業部長は、これまでの同社の歩みの紹介とリサイクル関連法令に関する解説、そして現在の遊技業界のリサイクルに関する取り組みの状況などを報告しつつ、遊技業界が使用済み遊技機の適正処理に乗り出すきっかけとなった過去の不法投棄問題を繰り返さないためにも、適正リサイクルへの深い理解を促した。
同氏は、年内に撤去期日を迎える旧規則機が相当数残っている状況を説明したうえで、同社を含む選定リサイクル事業者一覧を紹介しつつ、旧規則機の撤去期日後に大量排出が行われた場合、これら事業者の処理能力を上回り、回収待ちとなる使用済み遊技機の発生に懸念を示し、排出予定となっている遊技機があれば、早期に選定リサイクル業者に依頼するよう求めた。
パチンコ・パチスロ遊技機のリサイクル処理事業を行っていたユーコーリプロは1997年に環境省から広域再生利用指定産業廃棄物処理者の認可を受け、その後2001年に資源有効利用促進法が改正。遊技機が同法に基づく「省資源化製品」と「再生利用促進製品」に指定され、使用済み遊技機の適正なリサイクル処理に一層の社会的責任が伴う中、同社は遊技機製造業者団体の日工組との業務提携後、環境省の広域認定制度による産業廃棄物処理者の登録を経て、業界全体のリサイクル処理システムである日工組遊技機回収システム(広域回収システム)の指定第1号を受け今日に至っている。
現在、業界を挙げていわゆる旧規則機の計画的撤去を推進している最中、この旧規則機を中心に使用済み遊技機の廃棄量が今後大きくに増加することが予想されている。