業界14団体でつくる「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」は5月20日、同日に規則の改正附則が施行され旧基準機の経過措置が1年延長したことを受けて、旧基準機の計画的な撤去を推進するために、検定切れ、認定切れ遊技機の取り扱いについて決議した。おおむね内容は、以下の通り。
2020年内に検定、認定の切れる機種
●高射幸性回胴式遊技機
→ 当初の検定、認定切れまでに撤去
●ぱちんこ遊技機の羽根モノ、ちょいパチ、甘デジ、回胴式遊技機のノーマルAタイプ
→ 当初の検定、認定切れから7ヶ月(210日)以内に撤去
●上記以外の機種
→ 2020年末までに撤去
2021年以降に検定、認定の切れる機種
●高射幸性回胴式遊技機
→ 当初の検定、認定切れまでに撤去
●上記以外の機種
→ 2021年11月末までに撤去
また、2020年内に切れる遊技機については2020年5月20日時点での、2021年以降に切れる遊技機については20201年1月31日時点での、それぞれ旧基準機の設置台数をもとに、その15%にあたる台数を目途に、毎月撤去を行うこととしている。さらにこの撤去計画では、2021年7月~9月に東京オリンピック開催による入替自粛期間があることも想定し、それも考慮して順次撤去すること、とした。
加えて「新旧遊技機設置比率明細書」を、遊技機入替の都度、担当所轄警察署へ提出するよう求めた。
この件については5月1日、全日遊連、日遊協、日工組、日電協、全遊商、回胴遊商の6団体が警察庁に対し「遊技機撤去期限の経過措置延長に関するお願い」と題した文書を提出。新型コロナウイルス感染拡大による休業要請で多くの店が休業しており、また海外からの部品調達に遅延が生じ遊技機の販売延期が相次いでいることなどを説明。遊技機の検定切れ、認定切れに際し、遊技機撤去期限の経過措置延長についてお願いしていた。
これに対し警察庁は5月14日、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則」の一部を改正。経過措置期間を1年間延長するとして、5月20日に施行された。全日遊連は同日、「改正規則(改正規則附則の改正)の施行について」と題した文書を通達。「遊技業界は一丸となって期間内に遊技機の計画的な入替を推進する必要がある」としたうえで、「具体的な入替推進方策については別途お知らせすることになる」と理解と協力を呼び掛けていた。