「思考を止めるな!アクションを起こす為のヒント」/未来研究会セミナー

遊技産業未来研究所が主催するセミナー「未来研究会」が、9月26日に都内墨田区にあるグローリーナスカ会議室で開かれた。

今回のセミナーは3部構成で、1部ではピーアールシー代表取締役社長の中田藤生氏による「思考を止めるな!アクションを起こす為のヒント!!~行動が無ければ、ただ、衰退のみ~」、第2部ではグローリーナスカ情報分析グループの堀金奏陽氏による「遊動から見るパチンコ新規則機 スロット6号機の動向!!」、第3部では遊技産業未来研究所代表取締役の中野忠文氏による「低ベース機の落とし穴!!~使い方次第でリスク増大~」という内容で行われた。

第1部で中田氏は、パチスロ旧基準機撤去による収益性の大幅ダウン、増税後の消費マインド減退によるユーザー離反加速、受動喫煙問題や東京五輪による入替コスト増など、今後の厳しさをどう乗り越えていくのか、改めて企業理念や目標を明確にするとともに、今、アクションを起こすべきとの考えを示した。

中田氏は「現状は苦しく未来も暗いことはわかっているが、ホールは動きたくても動けない様子見の状況が続いている。特別なことはせずに競合店の動向に合わせた営業をしている。従って、今から近未来が最大のチャンスとなり、今動くホールは目立つ。中でも、地域貢献活動は成功のキーワードで、ホールが最も独自性を出せる部分だ」などと述べ、ホール及び業界全体でさまざまなアクションを起こすことが未来を明るくすることだと強調した。

第2部と第3部では堀金氏と中野氏がそれぞれ遊技機を中心に現状分析しながら、今後の遊技機入替えに伴うホール営業上のアドバイスをするなどした。

堀金氏は、自社の会員・賞品管理システムとICカードユニットにより遊技台データと遊技客データを融合し遊技客の動向を“見える化”した「遊動分析」を用いて、パチンコ新規則機やパチスロ6号機で主力となる機種を予測するなど興味深い内容をレクチャーした。特にパチスロでは現在主力の「バジリスク絆」や「アナザーゴッドハーデス」の認定切れに伴う年内の大規模な入替えについて、「6号機からは勝ち平均は下がるも勝ち率重視となる。その中で、遊動分析から『Re:ゼロ』や『ディスクアップ』が絆やハーデスの後継機として望ましいのではないか」と予測した。

また、中野氏はヘソ賞球が少ない、いわゆる低賞球機、低ベース機の運用について懸念を示し、「導入時にはこれまでなかった手間やリスクが生じる可能性がある」と指摘。「営業計画を立てる前に“どんな機種なのか”を知るべき。機種選定時には設計値など必ずメーカーに問い合わせて確認してほしい。また、シミュレーションを活用して綿密な粗利計画を練るべきだ」などと導入前の注意を促した。

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