【コラム】冬ソナ大量導入の『おもひで』①/CRAナカムラ

コラム:CRAナカムラのぱちんこ泰然自若㉑

●冬ソナ大量導入の『おもひで』①

さてさて、今回は「おもひで」を語りましょうそうしましょう。

今回は2008年頃のお話で、当時任されていた愛知の店舗は当然弱小!新台入替え予算はほぼ無し!客入りなんて着任当時は両手あれば余裕で数え終わるような瀕死状態!そこにポーンと放り込まれて「さあ!客増やせ!」なもんだから、最初から万策尽きてるんですよねww

近隣には600台・500台・800台と大型店舗が3軒もあって、しかもそれぞれ結構な客入りを維持しててウチだけが250台の店舗でポツ~ンと死亡してるんだ。当然近隣店舗には話題の新台がBOX単位で最速導入される中、ウチは「中古にしても何でコレ?」みたいな産業廃棄物博覧会を開くのが恒例。だってさ、月10万でどうやって入替えしろって言うのさww 桁が完全におかしいからww そんなこんなで数字は地べたを這いずり回っている最中、世間では「あの大ヒット機種の続編がついにリリース!」という情報が席巻しておりました。そう、京楽様(当時)の『CR冬のソナタ2』の事である。

完全に今後のパチンコ業界の中心になるのが確定してるような機種だし、BOXは無理でもせめて列…いや半々列で4台…じゃあ2台?ダメ?お代官様!せめて1台だけでも!という願いは虚しく全却下を喰らい、ゼロ回答を得て本社から戻る若き日のナカムラ。ええ、分かってましたけどね…。

しかし本社としても、ナカムラがここまで頼んできた事だし、新台を買うような予算は与えられないが「臨時で入替予算を増やそうじゃないか!」という結論に至り、なんとっ!予算を20万円に増額っ!驚愕の100%アップ!

……はい。まぁね、10万が20万になったところで目クソ鼻クソですよ、実際ね。冬ソナ2の半額にも満たない額なんですよ。京楽様に「冬ソナ2を半分だけ売ってください」なんて意味不明過ぎる事も言えないし、この潤沢な予算の使い道を考えに考えた結果、ピコーーーン!と思いついたんですよ!まさに閃いた!その答えとは

「冬ソナ買おう」

だったんですよ。どういう事かって?いやいやいや、誰も「冬ソナ2」を買うとは言ってないんです。買うのは「冬ソナ」なんです、ええ。

つづく

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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