中古機流通協議会(伊坂重憲委員長)は10月11日、同協議会構成団体宛てに「遊技機の認定申請に係る点検確認料の一部改正について」という文書を発出。深夜の認定申請における点検確認料の値上げを伝えた。
中古移動や認定申請に係る販社の点検確認作業は、これまで深夜作業が中心となっていたが、問題点として、深夜運転による交通事故の発生や、販社及びホール従業員の深夜帯における作業の過剰な負担が挙げられる。また販社側では、夜間労働者を確保するため、賃金増加による経営の圧迫も報告されていた。
全日遊連、全商協、回胴遊商の業界3団体では今後、健全かつ安全な点検確認作業を行うことができるよう手数料の変更など協議を行っていたが、9月27日開催の中古流通協議会で認定申請に係る点検確認料の一部改定を決定した。
これまで遊技機の認定申請に係る費用は、取扱実務費が27,000円(1件あたり)、書類発給手数料が10,000円(1機種あたり)、点検確認料が1,000円(1台あたり)、確認証紙代は300円(1台あたり)としてきた(このほか旅費が実費)。
今回、改定したのは閉店後作業時における点検確認料で、上記の通り1台あたり1,000円とされていたところ、5,000円に値上げ。ただし点検確認料の値上げはあくまで閉店後作業時に限り、日中の作業においては現状通りとしている。つまり業界としては、可能な限り、深夜中心の作業を、日中へと切り替えていく狙いだ。点検確認料の値上げは、10月12日の販社依頼分より適用する。
なお今回、中古移動に係る点検確認料の改定は行わず、平成30年2月1日以降の中古移動及び認定申請に係る点検確認料についても今後、改めて検討していくこととした。