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業界総粗利3.32兆円に減少――「DK-SIS白書2015」発刊

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ダイコク電機㈱(栢森秀行代表取締役)は7月13日、都内文京区の東京ドームホテルで「DK-SIS白書2015」の発刊記者会見を開いた。パチンコの業績下落等で業界総粗利の下落に歯止めが掛からず、前年比1,800億円減の3.32兆円となった。

記者会見では、同社DK-SIS室の山岸義幸室長が白書の要点を解説した。同氏が挙げた2015年のホール営業の傾向は①業界総粗利の下落に歯止めかからず②パチンコの業績下落とシェアの縮小が続く③パチスロの業績は下落傾向も下げ止まり気配④1,000台以上の店舗が増加し、大型化が更に顕著に⑤損益分岐割数の引き上げが全国的に進む、の5点。

前年比で約1,800億円減の約3.32兆円となった業界総粗利だが、遊技機購入費用は、前年比ほぼ同等の1.06兆円(100億円減)。従って業界総粗利の減少分がほぼそのまま遊技機利益(業界総粗利から遊技機購入費を引いた数値)の減少に繋がった。

総粗利減少の主因となるパチンコの業績はアウト、粗利、売上とも減少。同氏が「全ての業績で1段階下がった」と話す通り、アウトは19,330個(前年比800個減)売上19,497円(前年比1,116円減)粗利2,988円(前年比177円減)と、アウト及び売上は2万個(円)割れ、粗利は3,000円割れと、前年までに比べより低迷感の強い数値を記録している。この結果、パチンコの総粗利は2.02兆円と前年に比べ1,600億円の減少。同氏は「撤去リストの影響でシェアが下がることを考えると、2016年のパチンコ総粗利は2兆円を切ることは確実」と見通した。

一方のパチスロはアウト9,354枚(前年比278枚減)、売上23,839円(前年比855円減)、粗利3,396円(前年比119円減)という結果になった。同氏は「業績は下落したが、相対的にパチンコより業績が良いので台数シェアは増加している」と話す。特に2015年後半の業績が良く、月によっては前年同月の業績を大幅に上回ったこともあったという。ただし「射幸性の低い最近の新台ではなく、少し前の高射幸性の機械が牽引したため、一概に喜べることではなく、単に数字的には悪くなかっただけ」(同氏)と冷静な分析内容も加えた。

またパチスロの今後について同氏は「出玉規制にほぼ引っかからないノーマルタイプのシェアが増える」と予測。但し、同氏は各ホールがノーマルタイプを盲目的に増やすことは問題だとする。「パチンコのライトタイプ(甘デジ等)同様、ノーマルタイプで最も重要なのは遊技客が“びっちり”付いていること。導入し過ぎにより遊技客が分散するのを避けるため、各ホールにおかれてはARTタイプ、ノーマルタイプの適正シェアを見極めることが大切」とアドバイスした。

DK-SIS白書は、同社製のホールコンピューターを通じて得られる全国ホールの営業数値をもとに、2015年のホール営業に関わる各種統計データ(DK-SISデータ)をまとめ書籍化したもの。DK-SISの会員数は3,720でデータ送信台数は142万台(何れも今年6月末時点)。市場全体(458万台)の約31%をカバーしている。

記者会見の冒頭、挨拶した同社の根本弘常務取締役は「DK-SIS白書は、言い変えるとファンの遊技結果。ホールのデータをファンの声と認識し、業界活性化に役立てば良いと考えている」と、白書発刊の趣旨を述べた。

写真左よりダイコク電機㈱の根本弘常務取締役、DK-SIS室の山岸義幸室長

写真左よりダイコク電機㈱の根本弘常務取締役、DK-SIS室の山岸義幸室長

 

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