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『遊技日本』

余暇進 令和4年度秋季セミナーにおける警察庁生活安全局保安課 課長補佐講話

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最後に、業界の社会的地位の向上のための取組についてです。

業界においては、社会貢献活動の一環として、防災活動や災害対応の支援、社会福祉施設への支援、地域の清掃活動等の地域に根ざした活動を多岐に渡って展開していると承知しています。ぱちんこ営業が店舗性を有するものであることを踏まえれば、地域社会との関係を如何にして築いていくかという視点は、業界の社会的地位の向上に重要であると考えられますので、引き続きの活動を期待します。

また、業界においては、これまで、ぱちんこ営業所の駐車場における車内放置による子供の死亡事案の絶無のための取組を推進しており、平成29年を最後にそのような事案は発生していないと承知しています。一方、最近、ぱちんこ営業に係る事案ではありませんが、通園バスや保育所の駐車場の車両に子供が置き去りにされ亡くなられるという痛ましい事案が発生しています。このような事案は一度発生してしまうとそれに対する批判は計り知れないことから、業界においては、これまで推進してきた取組の内容を今一度確認するとともに、各ぱちんこ営業の現場にまで取組が徹底されるようお願いします。

以上、ぱちんこ営業の健全化を推進する上で特に留意していただきたい点についてお話ししました。

新型コロナウイルス感染症の影響が長引き、遊技人口も減少傾向にある中、ぱちんこ業界の皆様方におかれましては、大変御苦労が多いことと思われます。ただ、このような状況だからこそ、広く国民に憩いと潤いの場を提供するような、健全なレジャーとしてのぱちんこのあるべき姿を追及してほしいと思います。そのためにも、まずは、ぱちんこへののめり込みや依存問題をはじめとする課題の一つ一つに、業界が一丸となって、迅速かつ真摯に対応していただくことが重要です。その上で、新規則機を活用し、リアル空間の良さも活かしながら、地域の方が安く安心して遊べる遊技環境を創出する業界となるよう、今後のぱちんこ業界の皆様方の御努力に期待します。

結びに、貴協議会のますますの御発展と皆様方の御健勝、御多幸を祈念して、私の話を終わります。

警察庁生活安全局保安課
課長補佐 坂ノ上 圭佑

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