パチンコ、パチスロ業界ニュース

『遊技日本』

【コラム】世紀末覇者がいっぱいやって来た話。/CRAナカムラ

投稿日:2022年8月18日 更新日:

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若248
はい皆様ご機嫌麗しゅう!謎のパチンコオヤジ来襲の木曜日ですYo!

今日(8/16)、約1ヶ月ぶりにパチンコに行けまして、お盆の客層&遊タイムに助けられて勝利!完全に禁断症状を起こしてたので、これでまた明日から頑張れるってモンですよ!

さて今週は、今まで新台買うのも一苦労な中小店舗を渡り歩いてきたナカムラが、とある新台をドえらい台数買い与えられたお話でございます。

( ゚Д゚)いってみよー!

2008年の夏過ぎ、ある人気機種がデビューする。2バージョンのスペック違いが同時発売され、どちらを買うかでホール側は大いに悩まされたものだった…。

その機種の名は「ぱちんこCR北斗の拳」(サミー)なのだが、機種名の頭に「ぱちんこ」が付いている事に違和感しかないのは見逃してやってくれ…当時は京楽がこれをやって売れてたんだよね。

で、その北斗のスペックは…バランスのケンシロウver.と一撃爆発力のラオウver.の2つで、前評判ではケンシロウ若干リードだったものの、いざホールでの稼働が始まるとラオウ圧勝!ケンシロウはチラホラ空いてるのに、ラオウは超絶フル稼働!

当然、彗眼ナカムラが居た店舗は当たり前のように…ケンシロウのみ4匹鎮座なう。

( ゚Д゚)アカン!しくじった!

他の店はケンシロウとラオウを1ボックスずつ導入とかしてた中で、めっちゃ頑張って総台数4台!ケンも普通に稼働してくれてはいるが、ラオウの人気っぷりが凄まじくて悔しさプライスレス。

ちょうどそんな頃、3〜4年ほど外界から離れて某所へお務めに入ってらっしゃった、そのホールの「実質経営者」が出てこられた。まぁこの御人はヤ○ザも道を譲るだの、1人でコナをかけてきたライトウィング団体を叩き潰しただの、色々と噂が凄い暴れん坊。全部実話だったんだけどね。

その御仁が現役だった3年前は凄まじく流行っていた店舗だったが、いない間の落ちぶれ幅がハンパない。当然怒り狂うワケだ。

でもね、当時の店舗役職は全員クッソ叱られながら思ってましたよ。【アンタが裏モノやりまくって摘発されたのが原因じゃね?】と。しかも警察24時で生摘発映像流れれば、そりゃーね。さらに素直に逮捕に応じず、1ヶ月ほど逃げてからの出頭ですよね?そのおかげで、営業停止が明けても所轄に睨まれまくってやりにくいったらありゃしない。

しかしながら、そんな事を口にする勇気ある猛者などいるわけもなく、ひたすら事務所で正座しながら有り難いお説教を拝聴する日々が続いた。

そんなある日、

(仁ΦωΦ)「いま北斗の拳が流行ってるらしいやん、それ買えや!」

と仰る。

いやいやいや、もうサミーも増産しない宣言してるし無理むりムリ!そういう事情を説明すると、

(仁ΦωΦ)「オマエらはアカンのぉ、俺がサミーと話つけるわ」

と宣言なされた。

それからも毎日ではなくなったが、夜な夜な閉店直後にフラッと現れて延々延々延々…

( ゚Д゚)「すいません、早番スタッフが来たので…開店準備が…」

という会話が普通になる状態になっていた。

そしてこちらの神経が逝きかけていたある日、

(仁ΦωΦ)「おう、北斗ラオウ買うたで」

と仰る。しかし!しかしだ。もう11月だ。発売から2ヶ月経って稼働も落ち着いてまんがな。

続けて御仁はこう仰った…

(仁ΦωΦ)「ウチのためだけに再生産やから、台数は多めや」

ウチのためだけ!?どんな交渉したらそうなる?相手のネクタイ掴んでグルングルン振り回して床に叩きつけるような「交渉」だったに違いないが、そこは何も言うまい。

ウチの予算では、多めと言っても16台くらいかな?ほんとは8台でいいんだけど、すぐに入っても持て余すよなー、いや待てよ、もしかしたら32台って言われるか?さすがにそれは使い切れないぞ……なんて考えながら、恐る恐る台数を聞くと、

(仁ΦωΦ)「128台。」

は?え?えぇ?ん?

ひゃくにじゅーはち!?

「バカなのか?」という言葉が出かけたが、命に関わるのでムリヤリ飲み込む。

(仁ΦωΦ)「でな…今から作るから、納品は2ヶ月後や」

年明けるじゃん!ニューイヤーがハッピーじゃなくなるww

発売からトータル4ヶ月遅れた1月に96台が来て、追い打ちが翌月に32台という分納方式。全部で4ボックス分の世紀末覇者ごらいて〜ん♪

ちなみにこの店、4パチは5ボックス(1パチも5ボックス)しか無いのである。

( ゚Д゚)はぅ……。

つづく

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

-業界ニュース
-,

Copyright© 『遊技日本』 , 2024 All Rights Reserved.