パチンコホール関連会社11社は4月1日、業界初の総合型企業年金基金である遊技関連企業年金基金「YUKiN（ゆうきん）」（東京都台東区台東一丁目24番9号）を設立した。同基金は遊技関連企業で働く人の老後に向けた効果的な資産形成を“退職金積立年金制度”の運用により支援し、従業員のモチベーションと生産性の向上に貢献することで、業界をさらなる成長へ導くことを目的としている。
YUKiNに加入した従業員は、前払い退職金制度を利用して1,000円単位で設定した毎月の掛金を将来へ向けた退職金として積み立て可能。積み立てた掛金は大手生命保険会社によって運用され、退職時や休職時、育児・介護休業時に受け取ることができる。資産は大手生命保険会社により「一般勘定」という元本保証の商品で運用されるため、積み立てた掛金の元本は保証され、利息分も受け取ることができる。また掛金額は、毎年2回（3月・9月）に変更できる。
一方、YUKiNに加入する企業は、既存の人件費を活用して運営する退職金積立制度のため、追加の退職金費用が不要であることや、従業員の離職率を低下させ、会社の経営成果を高めることができるといったメリットがるほか、経営者、役員も加入できる。
YUKiNは法令に則って、参加企業各社から選出した代表者が組織を運営する。なお事務局は、マルハンのグループ会社であるステラパートナー（東京都台東区、遠上智之 代表取締役）が支援する。パチンコ業界のスケールメリットを生かして、今後はさらに関連会社を含む参加企業を増やしていく計画だ。
■参加企業11社（関連会社含む）
株式会社グランド商事・アドバンス、有限会社向陽商事、有限会社三陽商事、株式会社新富商事、株式会社ステラパートナー、有限会社スリーアローズ、株式会社不二商事、株式会社平成観光、株式会社ベスト・ワン、株式会社マルハン、株式会社陽光商事（あいうえお順 ※2022年4月1日時点）