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釘問題、日工組の対応待ち――全日遊連

投稿日:2015年11月19日 更新日:

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全日遊連(阿部恭久理事長)は11月18日、都内港区の第一ホテル東京で全国理事会を開催。先般、警察庁より要請のあった「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機の撤去について」の現状報告などを行った。

理事会の冒頭、阿部恭久理事長は挨拶の中で「既に文書にてお知らせしたように、警察庁からホール団体に対し、(検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機の撤去について)要請があった。一部の遊技機が検定機と性能が異なる仕様でメーカーから出荷されている可能性があり、該当型式に係わる遊技機については、今後、可及的速やかに撤去を進めていくこととなっている。遊技機の回収にあたっては、日工組が主体となり、業界を挙げて進めていくこととなるが、回収にあたっての時期、方法等具体的な内容を現状では皆様にお伝えすることができない。全日遊連としても、日工組との定期連絡協議会を通じて充分協議していく所存であり、そこで方向性が出たものについては、逐一報告していく」とパチンコ釘問題について触れ、回収対象機や方法、時期など具体的な内容は未定という現状と、今後の日工組との協議結果について、迅速に報告していく旨を伝えた。

同組合執行部は理事会後の記者会見で、この件に関連することとして、11月17日に日工組の執行部と話し合いを持ったこと、その中で12月1日開催予定の日工組との定期連絡協議会で回収対象機や方法など、具体的な内容が日工組より伝えられる予定にあることを明かした。

阿部理事長は、この問題について「検定時と納品時で釘の状態が異なるということを知ったのは最近(今年6月)のこと。それ以来、私は検定と納品が同じ状態の、安心して使える遊技機を出して欲しいと、日工組との定期連絡協議会で、ずっと言い続けてきた。それ以前は、検定と納品で釘の状態が大きく乖離しているというのは全く知らなかった。メーカーさんは、ホールがそういう機械を要望するから作ってきたと言うが、我々が違法機を作ってくれと話した覚えは全くない」と述べた。

また全日遊連の今後の対応について平川容志副理事長は「警察庁の要請という部分は、我々としても謙虚に受け止めている。ただ、回収の仕方などが何も見えていない段階で、どう進めていくかは誰も考えられない」と話し、日工組の話を聞いた上で、全日遊連の方針を決めていく考えを示した。

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