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余暇進が7月度部会 佐藤会長”業界の将来を見据えた取組みに期待”

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一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進)は7月13日、令和3年7月度の部会・理事会を開催した。今回の部会・理事会も感染症対策のため全面web方式での開催となった。

部会は二部構成で行われ、第一部では今年5月に就任した佐藤会長から「遊技業界に思うこと」との演題で講演が行われた。この中で佐藤会長は、遊技の持つ面白さが大衆や社会から理解されるよう、ゲーム性については分かりやすさを、射幸性については公正性を一層高めていく必要があるのではないかと述べ、「パチンコが大衆娯楽を標榜するのであれば、大衆がイメージする面白いもの、楽しいものでなければならない」「ゲーム産業がデジタル化の進展の波に乗って世界の市場を拡大しているのに対し、遊技業界は国内で一定のパイを取り合っている状態。これから始まるカジノは少なくともグローバルの視点を持っているが、遊技業界も大衆娯楽の原点を忘れることなく、グローバル化、デジタル化、次世代ユーザー、そんなキーワードで業界の未来を考えてほしい」と、業界の将来を見据えた取組みが展開されることに期待を寄せた。

第二部では会員企業のダイコク電機株式会社から「DK-SIS白書2021」の発刊に関連して、同書データの解説と直近1年の営業トレンドについて、同社DK-SIS室長の片瀬宏之氏から話を聞いた。まず市場規模に関しては、2020年は売上・粗利ともに前年比27%の低下が見られた点を紹介。その上で月次ベースでは2020年4月の緊急事態宣言による全国的な休業で大きく市場規模は落ち込み、その後の営業再開でも6月以降は前年同月比で20~30%減の推移が続き、ボトムダウンが起きた状況を報告した。またパチンコ・パチスロ別の市場規模の推移についても紹介があり「効果的な新台入替」が一層重要になっているとして、同社システムで提供している「アウト支持率」や「遊技時間」といったビッグデータを用いた数値が好業績機種の見極めに非常に役立っていると語った。その上で「ビックデータの数値を活かすことによって、厳しい情勢の中で1つも2つも他店より優位な差をつけることが可能であり、この情報を知らない事は非常にもったいない」と提唱。この数値を基準とした機種の増減台、活用、中古機選定などを丁寧に聴講者へ説明した。なお同サービスは同社製ホールコンピュータのユーザーホールでなくても加入し閲覧することができる。
余暇進_令和3年7月度部会

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