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スタートが稼働に与える影響を分析/未来研究会セミナー

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2月25日、遊技産業未来研究所主催の未来研究会セミナーが開催された。講師はPRCの中田藤生代表取締役(チャーリー・ロドリゲス・湯谷氏)、SKIP BEATの吉田直也氏、遊技産業未来研究所の中野忠文代表取締役社長と島田雄一郎取締役副社長ら4名が務めた。

「コロナ禍によるデフレ下のぱちんこ店経営を考える~ブルー・オーシャン戦略からのヒント~」をテーマに講演した中田代表取締役は、デフレ長期化によるユーザー行動に加え、二極化(ギャンブル場・疑似カジノ化またはゲームセンター化)が進展する業界の未来像を分析。そのうえで「高コスト体質からの脱却」「オペレーションの抜本改革」「売上でなく利益至上主義」といった重点課題3点を挙げた。

それら課題解決に向け、ブルー・オーシャン戦略とレッド・オーシャン戦略を比較しながら、ブルー・オーシャン戦略に沿ったSWOT分析、TOWSマトリックスの必要性を解説。「自店の経営資源を客観的に評価し、強み・弱みを整理しながら戦略を再考することが必要。デフレ時代により他店との差異化、独自性が実現できなければさらに苦しくなる」と述べるなどした。

吉田氏は、自社が取り扱うハイブリット光触媒コーティング「SUN NANO TECHNO」を紹介。安全性と高い持続性をもつ光触媒について解説しながら、コーティング施工にあたっての注意点として、溶剤(成分)の違いと施工方法の2点を指摘。スプレータイプと専用ガンを使って噴霧した場合などの検証実験映像も公開した。

中野代表取締役は「Pルパン三世~復活のマモー~」と「P戦国乙女6 暁の関ヶ原」を比較し、アウトや客滞率など大きく差が生まれた理由をデータ分析。「ルパン」は想定外の甘さによって運用に苦戦していたと予測したうえで、ファンからは回らない・玉持ちが悪いといった店舗とファンの間で差異が生じた可能性を指摘した。

「低スタートがユーザーにやめる理由を与え続ける状態になり、リピート遊技を阻害してしまう可能性も高い。利益を生む稼働を得るためにも適正スタートを意識し、右入賞口やアタッカー周りなど盤面構造にも目を向けるべき」と話し、他メーカー機種でも同様の事例があることからも「購入したからには最後まで活かすという運用姿勢が重要。失敗時の原因究明はもちろんだが、活かせないのなら購入を見送るという選択肢も今後は必要になるのでは」とまとめた。

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