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パチスロ証紙発給は前年比22%増の41万枚/日電協

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日電協は6月12日、都内千代田区のパレスホテルで第40回通常総会を開催。加盟メーカーにおける新台パチスロ機の出荷台数を示す証紙発給枚数は前年度比22.2%増の41万と報告した。

総会の冒頭、兼次民喜理事長は「新型コロナウイルス感染拡大によって、営業自粛要請など業界に与える影響も大きなものがあった。来年1月末日をもってすべての旧規則機を撤去するという時期についても、異例の規則改正で検定・認定期間の1年延長という措置が執られた。我々にとっては一面的には商いの機会が少なくなると考えられがちだが、生き残れるホールも増えるのではないかと考えている。その結果、ホールが危機を乗り越えてまた新たに購入者になってくれることで、我々の利益にもつながるはず」と挨拶した。

総会後の記者会見では、令和2年度(令和2年4月1日~令和3年3月31日)の事業方針や令和元年度の証紙発給枚数などを報告。

遊技産業を取り巻く状況に適応した遊技機の開発と環境整備として、型式試験適合率の向上に向けた各種施策やメダルレス遊技機の導入・普及に向けた施策を展開するほか、依存問題への取り組み強化、パチスロプレイヤー調査の継続的実施などを掲げた。

また、健全化・セキュリティ対策の推進としては、メダルレス遊技機の特長を踏まえた不正改造ゴト事案対策の検討、大量の旧規則機が検定・認定有効期限を迎えることから不法投棄や野積みなどを防止するための適切な回収と適正処理の推進、闇スロ対策として流通経路遮断のための対策を検討・推進とファンに向けた闇スロ遊技防止のための広報活動を行う。

その他、啓蒙活動では、「全国防犯協会連合会」をはじめ公益法人等に対する支援を継続するほか、東京パラリンピック出場を目指して研鑽を積む選手、パラ陸上チームへの支援を引き続き行うことにより、障がい者スポーツの振興に資するなど、日電協CSR憲章に基づき、継続性・発展性・独自性の高い価値ある社会貢献活動に積極的に取り組むことに加え、組合活動が一層の成果を産み出せるよう、情報の整理・伝達・共有を効果的に行うため、仕事のやり方や環境の改善を図るとともに、新型コロナウイルス等の感染防止に努めるなど健康の維持・増進に努めることを報告。依存問題啓発や闇スロ撲滅の啓蒙を推進するためのイベント「パチスロサミット2020」は新型コロナウイルス感染拡大等の事情により今年度は中止が決まった。

質疑応答では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品調達を含めた新台供給状況について「今のところコロナの影響で部品が入らないということはないが、この状況が世界的に続けば部品調達が厳しくなる可能性もある。緊急事態宣言に伴い、開発の遅れや保通協への申請件数も削減され、新台の供給がコロナ前の水準に戻るには、数か月くらいはかかると予想している」(岩堀和男技術委員長)、メダルレスパチスロの進捗については「供給目標を当初は2021年2月ぐらいとしていたが、コロナの影響もあり2021年春ぐらいに遅らせた形で調整していきたい」(岩堀和男技術委員長)といった見通しが述べられた。

兼次民喜 理事長

岩堀和男 副理事長・技術委員長

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